2008-01-01から1年間の記事一覧

ジェリーフィッシュ『New Mistake』

最後はジェリーフィッシュの日本編集盤。これが一番迷った。ジェリーフィッシュは僅か2枚のアルバムを残して解散してしまったグループだが、その割には後々も妙に支持を集めているバンド。奥田民生が『悩んで学んで』でアンディ・スターマーと共作したりして…

ジョニ・ミッチェル『Taming The Tiger』

94年に出た『風のインディゴ』は愛聴してきたが、その理由はリラックスしたムードと音の良さだった。当時、福島県でセールスをしていた際、たまたま持ち歩いていたそのCDをお客さんのオーディオでかけたら、その音の良さに感激された記憶がある。 その次作に…

ハイラマズ『Hawaii』

仕事納めだったので自分にご褒美を、ということでリニューアルされたディスク・ユニオンのお茶の水店に行ってみた。店の規模が大きくてびっくり。品揃えも半端ではない。新宿の中古センターリニューアルも嬉しかったが、お茶の水もやはり侮れない。これは通…

細野晴臣『S-F-X』

84年作のソロが再発になった。このタイトルだけはCDで持ってなかったので、これは嬉しい再発。巷で話題のSHM-CDを初めて手にしたことになる。 音は強烈にいいが、これがリマスターのせいなのかSHM-CDのおかげなのかは、比較対象がないので分からない。でもま…

Yellow Magic Orchestra 『GIJONYMO』

YMO

スペイン ヒホンでのライブがロンドンと違うのは『SPORTSMEN』と『FLY ME TO THE RIVER』がないのと、『RIOT IN LAGOS』が生ドラムパートの方に移っていること。 スペインの方は、いい意味で粗さが出てきているのが特徴だ。ロンドン同様『TOKYO TOWN PAGES』…

Yellow Magic Orchestra 『LONDONYMO』

YMO

金欠の長期化でなかなかCDが買えなかったが、何とか出たボーナスから多少の資金が捻出できたので、まずはYMOを購入。ボックスはさすがに無意味かな、ということでロンドン、スペインと単品で入手した。 一聴して感じるのはざらついた印象。パシフィコ横浜とW…

電気グルーヴ『YELLOW』

今年2作目の新作。『J-POP』から半年で届けられたニュー・アルバムの佇まいは引き続き地味だ。もしかしたら前作より地味かもしれない。 ただ、後半の『湘南アシッド』『Area Arena』あたりにくるとインストの魔力が発生して、意外とノリが良くなってくるから…

口口口『TONIGHT』

クチロロの新作。オリジナルメンバーのひとりが脱退後の初アルバム。 クチロロはWORLD HAPPINESS でライブを見たが、実物の印象は緩くてある意味細野晴臣のトリビュート参加曲を引きずっているように見えた。実際は前作のブレイクビーツ路線に代表されるソリ…

Zappa, Beefheart & The Mothers『Bongo Fury』

高校時代からの友人同士が久々に組んだ75年リリースの作品。ここでの白眉は『Carolina Hard-Core Ecstasy』のギターソロに尽きる。 キャプテン・ビーフハートの傑作『Trout Mask Replica』でザッパがプロデュースを手がけ、『Hot Rats』で客演して以来の邂逅…

フランク・ザッパ『Shut Up'n Play Yer Guitar』

『黙ってギターを弾いてくれ』という81年リリースのザッパギターソロパートのみを集めた強烈な3枚組。6300円という凄まじい金額で破産寸前だ。オリジナル仕様の3枚組で再プレス。やっぱり、こうした濃いアルバムは35分程度で一息つきながら聴かないと失神し…

トッド・ラングレン『ARENA』

師匠の4年ぶり新譜。言われていたように「70年代のアリーナ・ロック」というキーワードで、以前はアルバムに1曲は収録されていたハード・ロック系のテイストがほとんどの曲に施されたアルバムだ。 注意深く聴くと『Courage』のようなメロウな旋律を持った曲…

あがた森魚『永遠の遠国の歌』

矢野顕子の『JAPANESE GIRL』はあがた森魚の『日本少年』への返答となっているそうだが、こちらもたまたま一緒に発見して購入した。傑作『永遠の遠国』のダイジェスト盤で既に廃盤。 一番最初に聴いたのは実はこれで、学生時代にJANISでレンタルした。そのた…

矢野顕子『JAPANESE GIRL』

30年時を遡って76年リリースの矢野顕子ファースト。中古で見つけてperfumeと同時に購入した。恥ずかしながら初聴。 前半はAMERICAN SIDEと銘打って鈴木茂に次ぐリトル・フィートとの共演。デビューからしてやることが伝説的だが、まったく引けをとらずにむし…

『perfume ~complete best~』

perfumeのブレイク前夜のベスト盤がDVD付で中古の棚に並んでいたので、処分したCDの買い取り金で購入。 冒頭の『パーフェクトスター・パーフェクトスタイル』がまず最高。転調でやられてしまう。続く近未来三部作といわれる中では『コンピューターシティ』が…

ザ・バンド『アイランド』

The Band 8連発がやっと終了。77年発表のラスト・スタジオ・アルバム。 色々言われる割にはいい曲がそろっている。『Let The Night Fall』『Christmas Must Be Tonight』『The Saga Of People Rouge』なんていい曲だし、『Georgia On My Mind』なんて泣かせ…

ザ・バンド『南十字星』

75年発表のThe Band 7作目。これは以前JANISで借りて聴いた。 抑制されてクリアになった音像は初期とは異なるが、曲は良い。テッド・テンプルマンにプロデュースされたキャプテン・ビーフハートの『クリアー・スポット』みたいだ。勢いや混沌は薄れたが、ス…

ザ・バンド『ムーンドッグ・マチネー』

73年発表の全編カバーアルバム。素敵なタイトルだ。 リラックスした演奏が聴けるが、大分魔力が薄れて薄味になってきた。楽しそうに演奏しているので、きっと本人たちは満足だったんだろう。各々の曲のルーツや背景を語れる程知識がないので端的に楽しむ他な…

ザ・バンド『Rock Of Ages』

72年発表のライブ盤。圧倒的なボリュームだ。 再発に際し、ボブ・ディランの飛び入りを含む10曲が追加され、丸々2枚組を1枚に納めたディスク1とボーナストラックのディスク2という構成。これにはびっくり。ほとんど3枚組じゃないか!制作側の深い愛情を感…

ザ・バンド『カフーツ』

71年発表のThe Band 4作目。冒頭の『Life Is A Carnival』を聴いた瞬間、「ここに僕の知っているThe Bandはいない」と思ってしまった。 アラン・トゥーサンにホーン・アレンジを依頼して制作されたこの1曲目は、いい曲なんだがイメージは違った。でもその後…

ザ・バンド『Stage Fright』

The Band70年リリースの3作目。手作り感覚が滲み出るのはここまでと言われている。 地味と言えば地味だが、幾分音が整理された感があるのはトッド・ラングレンの影響か。グリン・ジョンズとどちらのミックスなのか諸説あるそうで、詳細は不明だが、聴いた感…

ザ・バンド『The Band』

傑作といわれる69年発表のセカンド。これは好きなアルバム。ここまでは買い直し。 『The Night They Drove Old Dixie Down』が泣かせるが、基本線は地味で、聴き込まないと良さが分からない。というより、何かしながら聴いていると、はっとさせられるような…

ザ・バンド『Music From Big Pink』

ここからはThe Band8連発!まずは68年発表のファースト。 若い頃からおっさんみたいな風貌のThe Bandに妙な魅力を抱き始めたのはいつ頃だっただろう。ボブ・ディランを聴かない私にとっては余り守備範囲に入ってこないはずなんだが、恐らくは映画『ラスト・…

フランク・ザッパ&ザ・マザーズ『The Grand Wazoo』

ずっと探していた72年作の紙ジャケが再発になった。これはアナログで随分聴いた大好きなアルバム。 ザッパがビッグ・バンドを率いていた頃の作品で、短命には終わったが残した作品は素晴らしい。まるでオーケストラのように色々な楽器が鳴っているが、タイト…

ロイ・ウッド・ウィゾ・バンド『Super Active Wizzo』

ロイ・ウッドのワーナー時代の2作が紙ジャケ再発された。何でもこの2作品は世界的に再発が望まれていたそうで、各国の署名を集めて再発に至ったそうだ。何という素晴らしい時代。『On The Road Again』は買い直しとなったが、傑作なので仕方ない。 こちらは…

ローラ・ニーロ『抱擁』

93年リリースのローラ・ニーロ、ラストアルバム。これはいい! ゲイリー・カッツとの共同プロデュースでスティーリー・ダン人脈をふんだんに使っての鉄壁陣容で、安定した演奏を聴かせる。このあたりは02年に出たキャロル・キングの復活作『Love Makes The W…

ローラ・ニーロ『マザーズ・スピリチュアル』

84年リリースのローラ・ニーロ9作目。これは少し音に迷いが感じられる。 今度新作を出すトッド・ラングレンが参加しているということで、その辺りを注意して聴いてみたが、参加曲のうち1曲目の『To A Child』なんかは80年代のキラキラしたアレンジが途中から…

ローラ・ニーロ『愛の営み』

78年リリース8作目。ほんとにローラ・ニーロの作品には外れがない。 フィフス・アベニュー・バンドのロスコー・ハリングが制作を仕切っていて、自宅で録音されたというマイルドな仕上がり。1曲目の『Mr. Blue』からしてコーラスの多重録音から目眩ものだが、…

ローラ・ニーロ『光の季節』

77年リリースのライブ盤。本来は2枚組で出るはずだったものが、1枚に編集され、曲順入れ替えや差し替えなどが行われて当時は発売されたようだ。昔はこういうアーティスト側の意向を無視したマーケティング優先のエピソードが多い。だから信用されなくなるん…

ローラ・ニーロ『スマイル』

大量購入の話を会社の人に言いまくっているが、きっと自虐的かつ自分でも嬉しいんだろう。自然とメディアの話になるが、たとえ同年代かそれより上の人であっても自分のようなビニールジャンキーとパッケージへ固執しない人とに大別される。ビジネスとしては4…

ローラ・ニーロ『魂の叫び』

怒濤の買い込み17枚!まずはローラ・ニーロ6連発だ。 70年リリースの4枚目は前作『ニューヨーク・テンダベリー』から続く荘厳さと次作『ゴナ・テイク・ア・ミラクル』に繋がるR&B路線の間にある作品。それぞれが振り切れた作品なので、その中間に位置するこ…