2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

パブリック・エネミー『It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back』

88年リリースの2nd。PEは『黙示録91』しか持ってなかったが、これがシーンを塗り替えたとのことだったので、しかも安かったので購入。ちょっと音が古いかな。ビートが弱い気がする。 しかしまあ、ラッブに勢いがある。言葉は全く分からないがこの勢いは不動…

『フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド』

こちらもほぼ読了。キャプテン・ビーフハートの訃報に落胆していたところに入ってきた嬉しいニュースはこの本の発売とピーター・バラカンのFMでのビーフハート特集だった。 一部で批判も出ているが、単純にすべてのタイトルを紹介しているだけでまずは価値が…

『思想地図β Vol.1』

ほぼ読了。東浩紀が自ら会社を立ち上げて出した思想地図第2弾の1発目。とても面白かった。何か売れているようだが、こんな難しい本が売れるなんて凄い世の中になったものだ。 東浩紀は90年代がどんな時代だったのか想像できなくて困っていた時に見事に答えを…

CRAZY KEN BAND『777』

03年リリース。今回も収録時間71分とたっぷり。冒頭3連発でノックアウトだ。 キーボードが渋い。気だるさに拍車をかけるスパイスに終わらない存在感。『爆発!ナナハン娘』もいい。この高揚感の持続は一体何なんだろう。ほぼ全曲に渡って捨て曲なしの連続技…

ROVO『PYRAMID』

00年リリース。ROVOの作品を聴くのは久しぶりだ。何と1曲43:16という恐ろしいアルバム。プログレのようだがROVOの場合グルーヴがあるのでちょっと違う。言ってみれば音響系なんだろうが、単純に「ROVOの音楽」という感じがする。 ROVOを「凄いな」と思ったの…

サニーデイ・サービス『MUGEN』

99年リリース。前作『24時』の大作路線から一転、コンパクトにまとめた粒揃いの楽曲群。『スロウライダー』は聴いたことがある。 この後の『LOVE ALBUM』で一旦解散してしまう訳だが、そうとは思えないほど音が充実している。『恋はいつも』なんて『東京』の…

ア・トライブ・コールド・クエスト『Midnight Marauders』

ATCQの93年リリース3rd。前作の『The Low End Theory』が非常に良かったのでこの3rdもずっと手に取っては見送りを繰り返してきたが、今回遂に入手した。前作同様音が渋い。やっぱりジャズ系のトラックはカッコいいわ。とてもクールに響いてくる。 ATCQは元々…

ロジャー『アンリミテッド!』

87年リリースの3rd。これはまずは『I Want To Be Your Man』だろう。 ロジャーのソロは友人から『ブリッジング・ザ・ギャップ』を譲り受けて聴いていた。これが非常によくて、折に触れて聴いては感服、感涙していたので今回これが聴けてとても嬉しい。売れた…

ZAPP『ワンダー・ザップ・ランド』

82年リリースの2nd。神保町でやっと見つけた。1曲目の『Dance Floor』がマイミクさんのお勧め。かっこいいね! ロジャー・トラウトマンとブーツィー・コリンズは古くからの友人だそうだが、1stは共同プロデュース。この2ndはロジャーとザップの単独プロデュ…

キンクス『ソープ・オペラ』

75年リリース。この作品は初めて聴いた。『プリザヴェイション』の後の作品だったのでくどいかなと思って避けていたが、コンパクトで曲も粒揃いのいいアルバムだった。元々はレイ・デイヴィス自身も主演したドラマのために書かれた作品のようだが、この後の…

CRAZY KEN BAND『Soul Punch』

05年リリース7作目。付属のDVDではこれまでのバンドのストーリーが実際の場所の映像と共に横山剣によって語られる。知り合いがいて馴染みの店があってスタジオがあって、と横浜の下町で地元に密着した活動を行っていた頃の記憶が語られる様はまるで江戸か大…

鈴木さえ子『緑の法則』

85年リリースの3rd。鈴木さえ子の中ではこれが一番だと思う。ずっと探していたが、どこにもないのでヤフオクで落札した、 鈴木さえ子がサウンドストリートにゲストで出た時に、坂本龍一は『柔らかな季節』が一番好きと言っていた。その後『The Green-eyed Mo…

キャロル・キング『サラブレッド』

75年リリースのオード最終作。07年の再発時に買い逃していたものを安く発見。この作品は久々にシンプルな構成に戻って『つづれおり』パート2みたいになっているアルバム。離婚したりなんかして色々と悲しいことがあった後に旧友と一緒にシンプルなアルバムを…

ダンスマン『ミラーボーリズム2』

99年リリースの2nd。以前も書いたがダンスマンは天才だと思う。このアルバムでは『ミルク好き』が最高傑作。これを聴いて後ジャクソン・シスターズを探して聴いたほどだ。「ララララ ララ酪農」には大爆笑した。 「冗談音楽は手を抜かないことが一番大事」み…

ローラ・ニーロ『Angel In The Dark』

没後に発売された94年、95年に録音されていたラスト・レコーディング音源の発掘盤。1曲目のタイトル曲からいきなりいい。ラスト作の『抱擁』が充実作だったので当然と言えば当然だが、これは早く聴くべきだった。 一説によると『Gonna Take A Miracle』第2弾…

矢野顕子『GRANOLA』

5年飛んで87年リリースの矢野顕子解散前作品。細野晴臣のカバーが立て続けに収録されている。テイストは一気にフュージョン風に変わった。安定し切った演奏と成熟のアレンジ。5年の間にこうも変わるか。『花のように』『自転車でおいで』といったCMタイアッ…

矢野顕子『愛がなくちゃね。』

82年リリース。これだけはアナログで持っていた。確か当時写真集とレコードを別売りにしていて、レコードの方だけ1800円で買ったような記憶がある。中学生だったのでとても助かった。昨日中2の息子と一緒にレンタルCD屋のカードを作りにいったが、そのとき借…

バッドフィンガー『Ass』

74年リリース。これは若干他のアルバムよりCD化が遅れたのでアナログからの買い直しになる。冒頭の『Apple Of My Eye』から哀しげだが、基本的にバランスのとれたいいアルバムという印象を持っていた。その印象は変わらない。『Get Away』なんかも好きだな。…

バッドフィンガー『Straight Up』

72年リリース3rd。これは好きなアルバム。アナログで15,000円も出して買った頃が懐かしい。トッド・ラングレンがプロデュースなのもポイント。トッドらしさが一番出ている『Perfection』が一番好きだが、やはり『Baby Blue』かな。タイトでいい演奏だし曲も…

バッドフィンガー『No Dice』

同じく70年リリースの2nd。傑作の誉れ高いが白眉は3rdだと思うので、実質的なバッドフィンガーとしての1作目として聴くのが正しい。有名なのはニルソンにカバーされて名をあげた『Without You』だが、『No Matter What』の方が元気で好きかな。 で、一番好き…

バッドフィンガー『Magic Christian Music』

バッドフィンガーも新年明けまして買い替えましょう、ということで旧盤を処分して買い直した。ただし中古なので、今出回っている2010年リマスター盤ではない。逆にそれが出たことで中古市場にバッドフィンガーが潤沢に流れてきている。今回そちらをまとめて…

クレイジーケンバンド『SOUL電波』

CKB07年リリースの9作目。また70分以上ある。もう全部2枚組じゃないか!体が持たないので休み休み聴いてます。 『プレイボーイ革命』からいきなりカッコいいが、途中でリズムが変わるこの手のアレンジはお家芸。これ、癖になるんですよ、XTCみたいに。『タオ…

CRAZY KEN BAND『ブラウン・メタリック』

ということでラテン風味といえばCKB。矢野顕子と一緒に遡っていくことに決めたので、次々と聴いていきます。こちらは04年リリースの6作目。『El Diablo』いいですね。『True Colors』にもやられちゃう。収録時間73分って、ほとんど2枚組じゃないですか。 ク…

トーキング・ヘッズ『Naked』

88年リリースの最終作。この辺まで来ると来るべきデヴィッド・バーンのソロ作のワールド・ミュージック志向に近づいてくる。 1曲目の『Blind』からしてカッコいいが、整理された拡大期を思わせて小気味がいい。もはやトーキング・ヘッズはロックバンドではな…

トーキング・ヘッズ『True Stories』

初期の作品が一気に再発されてからしばらく経つが、後期の作品はなかなか再発されない。痺れを切らして購入した86年作品。後期はポップだ。このアルバムには『Radio Head』というバンド名の由来となった曲も収録されている。レディオヘッド、この間売ってし…

ローラ・ニーロ『Spread Your Wings And Fly: Live at The Fillmore East May 30, 1971 』

ローラ・ニーロが亡くなってから何枚か発掘音源がリリースされているが、これはその究極。71年のフィルモア・イーストでのライブを収録したもので、時期的には『Gonna Take A Miracle』の直前にあたる絶頂期。ポロッと安く置いてあったのでサクッと購入。基…

矢野顕子『LOVE LIFE』

続いて91年リリースのニューヨーク移住後作品。これは当時のツアーを録画して見ていた。『BAKABON』の大村憲司のギターのカッコいいこと。渋過ぎる。何度も繰り返し見たなあ。 www.youtube.com 『釣りに行こう』も入ってますね。宮沢和史とのシングルだった…

矢野顕子『峠のわが家』

矢野顕子も熱心なリスナーではなく、オリジナル・アルバムで持っていたのは『愛がなくちゃね』と『ただいま』くらいだった。母性が邪魔だった訳だが、その内CKBと一緒に揃えていこうと考えていた矢先のニューイヤーセールということで。86年リリース。 思っ…

The SUZUKI『Everybody's in Working Class』

97年リリースの鈴木慶一・博文兄弟の覆面ユニット。覆面といってもThe SUZUKIなので覆面でも何でもないが・・。 The SUZUKIはシングルで何枚か持っていたが、フルアルバムは何となく手を出さずにいた。今回正月のセールで激安だったので大貫妙子と一緒に購入…

大貫妙子『Grey Skies』

76年リリースの1st。07年の紙ジャケリマスター。ずっと探していたが、マイミクさんのおかげで掘り出し物を見つけました。 とにかくティン・パン・アレー系のスタッフが全面的にバックアップしているので、その辺りを言い出すと切りがない。シュガーベイブで…