2012-10-21から1日間の記事一覧

スクイーズ『Frank』

スクイーズの魅力に気付いたのはデビューから大分後になってからのことですが、このアルバムは発売当時ミュージック・マガジンで鈴木博文がレビューを書いていて「耳からウロコが剥げ落ちていく」と評していたので、これは聴かねば、と思い手にしました。 非…

ステレオラブ『Cobra & Phases Group Play Voltage in Milky Night』

強烈にいいアルバムですね。3曲目の『The Free Design』を最初にPVで観た時には余りのカッコよさに震えました。 シカゴ音響派と言われた時代はすっかり過ぎ去りましたが、当時ジョン・マッケンタイア、ジム・オルーク等を迎えて満を持して発表された本作には…

キャプテン・ビーフハート『Trout Mask Replica』

キャプテン・ビーフハートはポップだと思います。このアルバムは冒頭から強烈でとてもそうは思えないかもしれませんが効いて来るんです。声がウルフマン・ジャックみたいなダミ声ですから最初はとっつきにくいかもしれませんが、よく聴いていくと実はバック…

カーネーション『Girlfriend Army』

カーネーションの名作は数あれど、一番ポップでお勧めなのはこのアルバムだと思います。『エレキング』以降このアルバムくらいまではグルーヴが絶好調で、当時の直枝政広のソウル志向が反映されたバンドサウンドの完成形を見る思いがします。 『Something's …

はっぴいえんど『風街ろまん』

傑作。浮かぶ駅の沈むホームにとても素早く飛び降りたくなる『抱きしめたい』からして最高ですが、その後ジワジワと再評価されていった『風をあつめて』や『はいからはくち』等名曲が目白押しの素晴らしいアルバムです。 自分はYMOから遡ってここに辿り着き…

ビーチ・ボーイズ『Surf's Up』

ビーチ・ボーイズの作品ではこれが一番好きです。90年代に『Pet Sounds』をはじめとした再評価の波があり、遂に『Smile』も発売され、齢70を越えて再度集結して新作も発表して来日もしてしまう、という恐ろしいエネルギーで再始動したビーチ・ボーイズですが…

キンクス『Village Green Preservation Society』

キンクスといえばやっぱりこれでしょうね。この後の『アーサー』や『ローラ』もいいですし『マスウェル・ヒルビリーズ』も最高なんですがやっぱりこれ。何がいいかって曲がいいんですが、アコースティック色が強いのも好きな要素のひとつです。 表題曲のセン…

ムーンライダーズ『マニア・マニエラ』

最初の出会いはやはりカセットブックでした。修学旅行先の京都の本屋で見つけて購入し、部屋で友人のいる中で聴いた違和感。でも自分はすっかりこの工学的な魅力にはまっていました。発売の経緯から『青空百景』と対をなすアルバムですが、今聴くと決して難…

フランク・ザッパ『One Size Fits All』

ザッパではやはりこれが最高だと思います。冒頭の『Inca Roads』の展開の複雑さ、しかもそれをすべて人力でモノにしている。ここでのジョージ・デューク(Kb)やチェスター・トンプソン(Dr)の演奏はただものではないし、その後に続く『Can't Afford No Sho…