2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

エルヴィス・コステロ『Kojak Variety』

コステロのアルバムは沢山あって未だに揃えられずにいます。また仕様がこれもまた沢山あって、どのバージョンで揃えたらいいものか迷ってる間に何年も経ってしまう。これはちょっとキンクスの状況に似てますね。そんな中でも一番愛聴しているのは『ブラッド…

スティーヴ・ウィンウッド『Nine Lives』

まったく関係ありませんが昨日お休みを頂いて横浜の街を散策してきました。何といっても洗練されていて綺麗な楽しい街ですね。いずれ神奈川方面に住もう、ということを家族で話して帰ってきましたが、あの大人な感じ、落ち着いた綺麗さはスティーヴ・ウィン…

デヴィッド・シルヴィアン『A Victim of Stars 1982-2012 Disc 2』

後半20年。ここからは制作ペースも落ちてなおかつ最近の諸作は評判はいいけど難解でちょっと遠くに行ってしまったような気がします。『Blemish』『Mnafon』と続いた現代音楽風の作風はちょっと人を寄せ付けないですね。隠遁が高じて最早出家の趣。森の中に迷…

デヴィッド・シルヴィアン『A Victim of Stars 1982-2012 Disc 1』

デヴィッド・シルヴィアンの年代順シングル曲ベストが出ました。2000年にリリースされたベスト盤『Everything And Nothing』ではシングル曲というより未発表曲や本人独自の選曲によるベスト、という意味合いが強かったのでこれは嬉しいリリースです。でもき…

チューブス『Love Bomb』

85年リリースのトッド・ラングレンプロデュース作。初めて聴きましたがこれは最高ですね。超オーバー・プロデュースでまるでユートピアのアルバムのようです。こんなに良かったとは。 85年ですからユートピアでいうと『POV』、トッドでいうと『ア・カペラ』…

小沢健二『我ら、時』第三盤

『シッカショ節』や「ひふみよ」という日本語をどう捉えればいいんでしょうか。 先に書いたように海外に出ることで母国を相対化する振る舞いは誰もがやることで、早くは坂本龍一が『NEO GEO』の頃に沖縄に接近したことで証明しています。それまでは日本のロ…

小沢健二『我ら、時』第二盤

「音楽のことしか分からないで音楽を語るのはつまらない」と誰かが言っていました。音楽は表現であって、何か伝えたいことや感じたこと(この感じたことは音楽的であってもいいんですが)があってはじめて成り立つものだからです。すべての表現はそう。音楽…

小沢健二『我ら、時』第一盤

一昨年見事復活した小沢健二の豪華ボックスを購入しました。 渋谷のパルコミュージアムで展覧会が行われており、その会場で購入しましたが、正直言って展覧会は10分もいなかったと思います。基本的には写真展で、暗闇の中で写真が明滅し、小さな音のコメント…

ザ・スミス『Louder Than Bombs』

ラスト!こちらも87年リリースのベスト盤。初めて70分を超えるボリュームの大作です。スミスは1曲が短めなので沢山曲が入っていても収録時間が左程でもないんですが、さすがに24曲もあるとこのボリュームになるんですね。 アメリカ向けのベスト盤とのことで…

ザ・スミス『The World Won't Listen』

87年リリースのスミス後期コンピレーション。さあ、スミスも後2枚となりました。長かったな。ということはやはりこのボックスのボリュームは半端ではないということですね。お得な作品だと思います。 『Panic』『Ask』といったキャッチーなタイトルのシング…

ザ・スミス『Hatful of Hollow』

84年リリースのスミス初期コンピレーション。これはシングル曲も沢山入っていてとても聴きごたえがありますね。『This Charming Man』とか初めてまともに聴きましたがポップでいいじゃないですか。勢いもあって人気が出たのがよく分かります。初期の頃は恐ら…

ザ・スミス『Rank』

ということでスミスの続き。88年リリースのライブ盤です。ニューシングルとして『Ask』を紹介するということはまだ活動中ということですね。 それにしても盛り上がってますね。人気あったんだよなあ。ボックスを聴くのを少し間を空けましたが、スミスの歌と…

トッド・ラングレン『TODD~未来から来たトッド2010ライヴ』

物凄いボリュームの『TODD』再演ライブ。DVDとCDの2枚組で、かつインタビューが80分近くも入っています。これはお買い得だわ。 近年トッドは過去のアルバムを全曲演奏するライブを盛んにやっていて、『魔法使いは真実のスター』からこの『TODD』、そして果…

キャプテン・ビーフハート『Bat Chain Puller』

出ました!隊長の未発表作。元々は76年にリリースされるはずだった『スマイル』『マニア・マニエラ』並のお蔵入り作品。こいつが正式に世に出るなんて・・。何て我々は幸せなんでしょうか。 マジック・バンドのメンバーが去ってザッパの支援を受けて『ボンゴ…

ザ・スミス『Strangeways , Here We Come』

87年リリースのスミス最終作。オリジナルアルバムとしては4枚しか出していないということに今回初めて気付きました。実際ボックスの方はこの後ライブ盤の『Rank』や各種コンピレーションが続く訳ですが、スタジオ盤としてはこれが最終。結果、坂本龍一的なノ…

ザ・スミス『The Queen Is Dead』

86年リリースの3rd。これは今回初めて聴きました。といってもタイトル曲はこちらもポッパーズMTVで観ていたのでとても印象に残っています。延々と続くかのような脂の乗った演奏だったので、さぞかし収録アルバムも硬派でハードな感じなのかと思ってましたが…

ザ・スミス『Meat Is Murder』

このアルバムは唯一持っていました。1曲目の『The Headmaster Ritual』がとにかく好きです。85年リリースの2ndですが、ギターの鳴りがとても賑やかになってグルーヴらしきものが出てきました。モリッシーの歌はいつも鼻歌みたいですが、バックのギターサウン…

ザ・スミス『The Smiths』

昨年スミスのコンプリート・ボックスがジョニー・マー監修の元発売されましたが、今回やっと手にしました。ずっと気になってたんですよ。スミスは『Meat Is Murder』しか持ってませんでしたが、こちらも全英トップ20ではよく耳にしていたのでシングル曲は自…

キュアー『Kiss Me Kiss Me Kiss Me』

先日職場の若手が86年生まれと聞いてドン引きしてしまいましたが、本作は87年のリリース。元々は2枚組です。 キュアーは以前高橋幸宏が「PVはいつもかっこいいんだけど、あの声がねえ・・」みたいな話をしてましたが、このアルバムでいうと『Why Can I Be Yo…

坂本慎太郎『幻とのつきあい方』

昨年リリースされた元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎のソロ1st。しばらくずっと気になってましたがやっと手にしました。こいつは何に近いんだろうと思って考えていましたが、トーキング・ヘッズの『リメイン・イン・ライト』の感触に似ていますね。 バンドを解散…

加藤和彦『うたかたのオペラ』

80年リリースのヨーロッパ三部作二作目。この人も亡くなってしまったんだよなあ。 加藤和彦に何となく手が伸びなかったのはやはりその「歌謡性」にあった訳だが、名盤と言われるこの作品からもその印象は拭えなかった。YMO関連のゲストの豪華さに惹かれて気…

フランク・ザッパ『FZ:OZ』Disc 2

それにしても流れるようにノンストップで演奏が続いていく。これを快感と呼ばずしてどう表現すれば良いだろう。 噂の『カイザー・ロール』はマスターテープ欠落分を別音源から拾って補っているため一部音質が極端に劣化する。こいつが後期ザッパの真骨頂で、…

フランク・ザッパ『FZ:OZ』Disc 1

ザッパ没後のタイトルで要注目のディスクとして語られている76年の2枚組ライブ盤。一時期は市場から消えてしまって入手困難だったが、昨年くらいからまたポツポツ店頭に出始めていた。それでも5千円台は下らなかったのでちょっと躊躇していたが、今回目出…