2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

グランドファーザーズ『BBB』

『2つの魚影』。これに尽きます。 グランドファーザーズの91年発表の2nd。ナンシー関のジャケットに彩られたこの活動休止直前のアルバムは、何度も言いますが『2つの魚影』という強烈な名曲を含んでいることで永遠の輝きを保ち続けている作品です。今回の…

グランドファーザーズ『ウェスタン・チャーナンデ』

以前メトロトロンから出ていたグランドファーザーズの作品がデラックス・エディションで再発されました。ここ最近は再結成もして新作もリリースする等、積極的な活動が続いていて嬉しい限りでしたが、過去の作品がこんな形で再発されるとは夢にも思いません…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 オーケストラ編第3回

オーケストラ編第3回。これでシーズン3も最後です。今回も色々と勉強させてもらいました。ライフワークのように続けていって欲しいと思います。大変でしょうが頑張って頂きたいですね。 オーケストラ編はワークショップが圧倒的に面白かった印象があります…

ゴドリー&クリーム『ギズモ・ファンタジア』

77年リリースのゴドリー&クリーム1st。年明けに10ccのボックスを聴いていましたが、その中にも入っていた『ギズモ・マイ・ウェイ』の音を聴いて、もしかしたらこの音が全体的に展開されているかもしれない、と思い、デヴィッド・ボウイと共に中古で手にとっ…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 オーケストラ編第2回

オーケストラ編の第2回は非常に見所の多い内容でした。 まず、社会の歴史との関連で産業革命に触れたパート。それまで弦楽器中心だった構成が鉄鋼加工技術の進化によって管楽器が高度化して旋律を奏でられるようになる。そうすると管楽器の比率が増してきて…

デヴィッド・ボウイ『Lodger』

ベルリン三部作のラスト。79年の作品です。 全2作と異なりポップな印象が強いとされる本作ですが、確かにB面全体がインストだったり、キーボード色が強く出ていたり、ヨーロッパ的な哀愁があったり、といった特徴的な要素が続いていた前2作のような趣はあり…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 オーケストラ編第1回

今回からオーケストラ編が始まりました。正直言って自分には馴染みのない音楽なので、どのくらい興味が惹かれるかは未知数ですが、「集団」として捉えるとまた違った見え方がしてきます。 ワークショップで物理的な楽器の配置を変える試みをやっていたのは面…

デヴィッド・ボウイ『Heroes』

ベルリン録音2作目。最近出た新作はこのアルバムのジャケットをパロディ化したものですが、現在、またこの頃の感触を何らかの形で提示しようとしているのでしょうか。それは一体何故なんでしょう。今月号のレコード・コレクターズはベルリン三部作を取り上げ…

デヴィッド・ボウイ『Low』

やっとここまで辿り着きました。以前持っていて失礼にも売り払ってしまっていた77年の代表作。まるではじめて聴いたかのような感覚で、再度耳にしております。 A面は前作、前々作からの流れを感じさせる比較的ポップなもので、意外と拍子抜けしてしまいます…

デヴィッド・ボウイ『Station To Station』

この作品は昨年末に単独で購入したものの買い直しとなります。昨年聴いた際も「地味だなあ」という印象でしたが、その辺りは結局変わりませんでした。 とはいえ、『STAY』みたいな曲のダンス/ディスコ系の取り入れ方や、前作でのソウル・ミュージックへの接…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 アフリカの音楽編第4回

アフリカの音楽、最後はアフリカのポップスに触れていました。当然フェラ・クティも出てきます。 それにしても大分西洋との文化の行ったり来たりがあったんですね。古くは奴隷から始まって戦争を経由し、最終的にはヒップホップに至る。これらはすべて人によ…

デヴィッド・ボウイ『Young Americans』

75年発表のこの作品は一度友人に譲って手放したことがあります。表題曲以外はほとんど聴くことがなく、自分の中では地味な作品だったんですね。 今回改めて聴いてみて、その印象はやはり左程変わりませんでしたが、その表題曲と『Across The Universe』、そ…

スコラ 坂本龍一 音楽の学校 アフリカの音楽編第3回

3回目のテーマは「言葉と歌」。その中で圧倒的に面白かったのは「言葉と音の境界」という話でした。 説話の中で物語を語り出すと突然それが歌に変わる。しかも聴いている子供たちも一緒にコーラスに加わるというスリリングな展開。この境界線は全く判別不能…