2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

パール兄弟『六本木島』

1990年という年は自分が学生時代の最後を過ごした時期ですが、当時既に渋谷系の萌芽があったことに気付くのはずっと後のことになります。このアルバムが発売されたのは90年の6月ですが、同時期にはピチカート・ファイヴの『月面軟着陸』がリリースされており…

sclap『Build & Scrap』

白井良明率いるインストバンドsclapの11年リリース1st。メンバーはバカボン鈴木、鶴谷智生に武川雅寛ということでてっきりガカンとリョウメイの派生系かと思っていましたが、どうやら違うようです。 この時点で結成9年目でアルバムリリース時に武川雅寛が加…

ジョニ・ミッチェル『Chalk Mark In A Rain Storm』

1作遡って88年の作品。ここではまだ打ち込み色が強い音になっています。 ゲストが多彩で冒頭のピーター・ガブリエルとのデュエットからドン・ヘンリー、ウィリー・ネルソン、ウェイン・ショーター、果てはビリー・アイドルまで登場するという何でもありの豪…

ジョニ・ミッチェル『Night Ride Home』

ゲフィン時代のジョニ・ミッチェルはボックスでまとめられたものをずっと中古で探していましたがちっとも見つからないので単品で揃えていくことにしました。こちらは4作ある中のラスト、91年の作品です。 次作が好きな『風のインディゴ』ということもあって…

ハンブル・パイ『As Safe As Yesterday Is』

ハンブル・パイはビートクラブで映像を観て以降ずっと気になっていたバンドでした。スモール・フェイシズを解散させたスティーヴ・マリオットがピーター・フランプトンと結成したスーパーバンドというイメージが固定されていて、その後スティーヴ・マリオッ…

ジェイムス・テイラー『Mud Slide Slim』

71年発表の3rd。大分売れたようですが、キャロル・キングの『You've Got a Friend』が入っているだけでは恐らくなくて、時代のムードと楽曲が同期したんでしょう。 基本的には前作の路線を引き継ぎつつ、よりバンド・サウンド色が強くなっています。この雰囲…

ジェイムス・テイラー『Sweet Baby James』

細野晴臣曰く「いや、僕はJTといえば『スウィート~』が1枚あればいいんだ」。 ジェームス・テイラーの70年リリースの2nd。1stがアップルから出ていますが、実質的にはこちらがデビュー・アルバムとなります。遅ればせながらやっと聴くことが出来ました。こ…

シェリアン・オーファン『Humroot』

連休も今日でおしまい。最後は何と35円で購入したシェリアン・オーファンの92年リリース3rdです。 何故このアルバムで活動を停止したかよく分かりました。当初のクラシックとの融合というコンセプトは微塵も残っておらず、単なる透明感のあるポップ・ミュー…

ティアーズ・フォー・フィアーズ『Everybody Loves A Happy Ending』

随分前のDUのチラシでビートルズのフォロワーとしてTFFが紹介されていて、一瞬の違和感を持って見ていたんですが、その後きちんと『Seeds of Love』を聴いて「なるほど、そういうことか」と納得してこの実質的な再結成盤を聴いてみようと思いました。しかし…

ジェイムス・テイラー『October Road』

JTはずっと聴こうと思っていてなかなか手が出なかったアーティストですが、しばらく前のEveryday Musicで本作のタイトル曲がかかって「やはり行かねば」と思っていた矢先に中古屋で見つけたのが02年リリースのこの作品です。聴いた印象はやはりバッチリ。ジ…

WORLD HAPPINESS 2014

天候は史上最悪。まさに嵐の中のイベントとなりました。 昨年のうだるような暑さから一転、今年は天気予報通り台風11号の直撃を受けたWORLD HAPPINESS 2014に行ってきました。伝説のフジロックには及びませんが、充分に波乱の展開。全身に雨をたっぷり浴びて…

ジョー・ジャクソン『Night And Day』

雨の振り具合を気にしながらジョー・ジャクソンの出世作を聴いています。それにしても音がひどい。リマスターされたSHM-CDのようですが、音圧が高過ぎて音が大きい箇所は完全に音割れしてしまっている。高音もキンキンして聴けたものではないですね。そこが…

デイヴ・エドモンズ『Repeat When Necessary』

79年リリースのこの5作目は何故か不遇な扱いをされている作品ですが、内容は最高。ニック・ロウと共にロックパイルで活動していた頃のもので、1曲目に収録されているエルヴィス・コステロ作の『Girls Talk』をバラカン・モーニングで聴いて以来ずっと探して…

KIRINJI『11』

毒が戻ってきた。 新生キリンジのリスタート・アルバムは弟脱退の後にコトリンゴ、千ヶ崎学、田村玄一、楠均、弓木英梨乃を加えた6人編成のバンドとして蘇りました。発足から1年後に届けられた待望の新作です。 ここ最近のキリンジは弟脱退を控えていること…

スクイーズ『Ridiculous』

スクイーズやマッドネスというバンドは英国の国民的バンドと言われることが多いですが、本国以外では余り積極的に受け入れられない傾向があります。実際双方とも音楽は至極真っ当で、その分だけ魅力が伝わりにくい、敢えて言えば地味に映る、ということなの…

ライ・クーダー『The Slide Area』

暑い日が続きますが、頭をボーッとさせながら聴いている82年リリースの作品。この後に続く『Get Rhythm』と地続きな荒々しい音のアルバムです。 タイトルにもあるようにスライド・ギターが炸裂していますが、楽曲としては成熟というよりも突進している感じで…

ライ・クーダー『紫の峡谷』

ここしばらく通勤中はハイラマズとステレオラブを交互に聴いていますが、その前はライ・クーダーとザ・バンドを聴いていました。72年リリースのこの2ndは傑作と言われていたのでいつか聴かねばと思っていましたが、先日サクッと中古屋で発見。やっと聴くこと…

シェリアン・オーファン『Century Flower』

鈴木さえ子がかつて毎朝聴いていたというシェリアン・オーファンの89年2nd。1stの『Helleborine』も大分探して買いましたが、この2ndも、また未聴の3rdも本当に見つからなくて困っていました。先週たまたま寄った中古屋で本作を発見。思わず「やった!」と叫…