2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

トッド・ラングレン『A Cappella』

トッド・ラングレンの85年リリース作品は自らの声のみで構成されたアカペラ作品でした。当時は既にサンプリングの技術は世に出てきていましたが、それをテクノではなくこうした形で表現してきた点は新しさという点よりもならではというアプローチ。あくまで…

ユートピア『POV』

85年リリースのユートピア最終作。80年代の前半はトッド・ラングレン不遇の時代ですが、それを象徴するような作品です。楽曲的には冒頭の「Play This Game」やその後何度もライブで演奏されることになる「Mated」等を収録していて決して見逃すことはできない…

オリジナル・ラブ『ゴールデン・タイム』

祝!オリジナル・ラブ25周年! ということで、記念シングルがリリースされました。何ともめでたい話ですが、しかし田島貴男のパワーは凄い!付属に付いているDVDにひとりソウルショウの映像が収録されていますが、単独で会場を盛り上げる技術とパワーには感…

シンバルス『Mr. Noone Special』

00年にリリースされたシンバルスの2nd。シンバルスはシングル主体のバンドだと思っていたので、アルバムは解散時に出たベストアルバムしか持っていませんでした。実際、活動していた頃の印象は遅れてきた渋谷系、といったものでしたが、今振り返ってみると構…

ユートピア『Oblivion』

ユートピアの83年リリース作品。ここでは何といっても「Maybe I Could Change」でしょう。この曲の良さに気付くまで随分と時間がかかってしまいましたが、その理由はこのアルバム自体が埋もれてしまうからです。 音は比較的派手なんですが、楽曲がどうしても…

トッド・ラングレン『The Ever Popular Tortured Artist Efect』

ベアズヴィル最後の82年リリース作品。LPではA面にあたる前半4曲が最高です。非常にポップかつ繊細な音で、電子音のみならずアコースティックギターの響きがとても心地良い。かつメロディもよく練られていて、リフがとても印象的です。元祖宅録のアーティス…

ユートピア『Swing to The Right』

82年の作品。ユートピアはここから急速に失速していきます。これ以降の作品は楽曲単位で光るものはあるものの、バンドの個性としては突出したものは消えていってしまい、レコード会社が変わってからはプロモーションも左程行われなくなってバンド自体が自然…

トッド・ラングレン『Healing』

81年リリース。ここで展開されるトッド・ラングレンの内省モードは聴いた当初は印象を薄めるものでしたが実は結構聴くアルバムです。 何といっても冒頭の「Healer」。この爽やかで複雑な曲は密かに躍動感もあってとても魅力的です。基本的に再度単独で作り上…

ユートピア『Deface The Music』

ユートピアで一番有名なのはこのアルバムかもしれません。全編ビートルズのパロディ。『Faithful』でも「Rain」や「Strawberry Fields Forever」を完コピしていたトッド・ラングレンですが、ここではビートルズのエッセンスを吸収してオリジナルの楽曲に仕立…

ムーヴ『SHAZAM』

2ndも大量のボーナストラックを追加して2枚組全43曲での再発となりました。ここのところデラックスエディションでの再発ラッシュですが、こんなにも大量の楽曲を追加しての再発はなかなかないのではないでしょうか。 本作はオリジナルアルバムとしては全6曲…

ムーヴ『Move』

ムーヴの再発は過去何回か行われていますが、全65曲、3枚組という凄まじいボリュームで今回決定盤がリリースされましたので、これはもう一生モンということで手にしました。まずは68年リリースの1stです。 基本的に1枚目がモノラル、2枚目がステレオ、3枚目…

ユートピア『Adventures in Utopia』

民主主義に舵を切ったユートピアの80年リリース作。ここでは全体的にノッペリし始めてきていますが、シングルヒットが出たことで一番売れたアルバムと言われています。 冒頭3曲が聴きもので、勢い良く始まる「The Road to Utopia」「You Make Me Crazy」は何…

トッド・ラングレン『Back to The Bars』

78年にリリースされた2枚組のライブ盤。ここでトッド・ラングレンは一度自らの活動を総決算しているフシがあります。 ホール&オーツやスペンサー・デイヴィス等のゲストを招いて行われたイベント性もさることながら、本作に収められた楽曲群のベスト盤的選…

トッド・ラングレン『Hermit of Mink Hollow』

トッド・ラングレンが第2のピークを極めた78年作品。名曲が沢山詰まったアルバムです。 いわずと知れた「Can We Still Be Friends」や「Too Far Gone」、必殺の「Determination」と続くA面のThe Easy Sideも最高ですが、バラード主体のB面The DifficultSide…