2017-01-01から1年間の記事一覧

ディフォード&ティルブルック『Difford & Tilbrook』

今回年末年始用に中古品を漁っていて掘り出し物だったのがこのスクイーズ解散時期のユニット唯一の作品です。まめにチェックしてはいましたが、まさか手に入るとは思っていませんでした。しかもそこそこリーズナブルなお値段で。待てば何とかなるもんですね…

白井良明『FOR INSTANCE』

白井良明の活動45周年の新作は予想通りインスト中心でした。本来ポップセンスも十分で、歌ものでも自在に楽曲作りを行うことができる方ですが、ここでは1曲を除いて全てインストで勝負しています。 まるでギターで歌っているかのようで、まるでギターで喋っ…

ジェリーフィッシュ『Spilt Milk (Deluxe Edition)』

やっと年末年始休暇に入りました。今年はえらい年だった。ということでジェリーフィッシュの93年リリースの2ndにしてラストアルバム。ここではもう完全に後期XTC的な構築型、箱庭ポップが展開されて、スティーリー・ダンの『ガウチョ』よろしく息苦しい音が…

ジェリーフィッシュ『Bellybutton (Deluxe Edition)』

ジェリーフィッシュの作品がデラックス・エディションで出たのは既に2年半近く前のことですが、当時はそこまでしなくとも・・と思い手を出しませんでした。ただ、やはりパワーポップの金字塔ですので、買わずに死ぬのは惜しいかな、ということで例によって残…

ブライアン・フェリー『Boys And Girls』

ブライアン・フェリーの85年リリースの本作は一度再発盤を中古で手にしましたが、旧規格盤だったので音が今ひとつでした。そのため、リマスター盤をしばらく探していたんですが、この度07年リリース盤を見つけて再度手にした次第です。必要十分の音が鳴って…

坂本慎太郎『できれば愛を』

例えば同じナンセンスでも水曜日のカンパネラ等とは雲泥の差があって、恐ろしささえ感じさせる。そんな境地に始めから達している坂本慎太郎の3rd。既に発売から1年以上経過しましたが、聴くのが恐ろしくてここまで避けていました。 リードトラックのタイトル…

XTC『Black Sea』

XTC

今週末にアンディ・パートリッジの著作も発売されるということで久しぶりに盛り上がっているXTC関連ですが、『Black Sea』のCD+Bluray再発盤もリリースされました。『Black Sea』の場合、XTCの数ある作品の中でも名作と謳われることが多いのは周知の事実です…

高野寛『Everything is good』

先日過去作品を振り返った高野寛の新作ep。デビュー30周年ということで、その前兆としてリリースされたようですが、非常に良いです。 やはり『Rainbow Magic』と『カメレオンポップ』を経た後で一皮むけたので、内省と共に音の強さが出てきていてとても頼も…

堀込泰行『Good Vibrations』

堀込泰行のコラボレーションepがリリースされたきっかけは恐らくLINE MUSICのCMに「エイリアンズ」が起用されて、その後セルフカバーのアナログをリリースしたことが始まりでしょう。この企画をコロンビアが拡張したんじゃないかな。あくまで想像ですが。 そ…

フランク・ザッパ『Greasy Love Songs』

ザッパの音楽を初めて耳にしたのは『Burnt Weeny Sandwich』に収録されている「WPLJ」というドゥー・ワップの曲でした。ザッパのドゥー・ワップはどこか不気味で、楽曲自体はまともでも音やミックス、各パーツのバランスなどがどこかアヴァンギャルドな感じ…

フランク・ザッパ『One Shot Deal』

こちらも約10年前にリリースされてしばらく手が出ていなかった作品。しかし亡くなってからこんなに作品がリリースされるアーティストも珍しいんじゃないでしょうか。つくづく偉大な人だったんだなあと感慨に耽ってしまいます。 内容的には様々な時期のライブ…

フランク・ザッパ『Baffalo』

10年前に出たザッパ没後に続々リリースされたタイトルのひとつ。ずっと手を出せずにいましたが、今回やっと手にしました。Apple Musicで一時期聴いてはいたので初めてではないですが、それでもこれは凄い。まるで一夜のコンサートを体験しているかのようです…

高野寛『確かな光』

高野寛の存在の消し方というのは独特で、主張をしっかりと持ちながらも裏方となってフロントを支えて決して邪魔にならない。このあり方というのはなかなか貴重で、それがあるからこそ細野晴臣はじめYMOの皆さんもバックに起用するんだと思います。実際、細野…

高野寛『Tide』

こちらも存在すら知らなかった99年リリース作。いい作品ですね。 前作から間が空いていることと、楽曲の内省的な感じにとても好感を抱きました。内側を見つめている。高野寛は様々なバンド活動も経てきていますが、この時点ではまだそうした外部との接触は顕…

高野寛『Rain or Shine』

2作飛んで96年リリースの作品。存在すら知りませんでしたが、予想通り内省モードでした。恐らくこんな感じだと思っていたんだ。 前作の『Sorrow and Smile』はなかなかの意欲作だったと思いますし、これで再度浮上しても良かった。実際多少話題になったよう…

高野寛『th@nks』

92年というと個人的には就職2年目、ということで福島県で孤独な生活を送っていた頃にあたります。90年代初頭は音楽的にも不毛で、特に情報が遮断された環境にあったことが災いしてほとんど新しい発見もなく時間が過ぎていったように記憶しています。この作品…

高野寛『AWAKENING』

一時期、手元の資金が底をついた際に手持ちのCDの中で左程聴かないタイトルを大量に売ってしまったことがあって、恐らくはこの作品もその中に入っていたものと推測されます。しばらく前に久々に聴こうと大分探したんですが見つからず、何故なのかをずっと考…

スクイーズ『The Knowledge』

今日で長い休みもおしまい。PCに加えて家の光回線やスマホまでiPHONEに機種変更して通信環境は全取っ替えになり、10年ぶりに家のインフラが一新されることになりました。そんな中でのスクイーズの新作ですが、余り話題になることもなく、ひっそりと差し出さ…

ムーンライダーズ『moonriders In Search of Lost Time Vol. 1』

97年に『Damn! moonriders』が出たということはあれは20周年記念の一貫だったんですね。そのCD-ROM+CDは当時のPC環境で何とか再生して観ましたが、それから既に20年。大分通信環境も変わりました。本作はその『Damn! moonriders』に入っていた未発表曲集に何…

坂本龍一『Coda』

昨日はずっと観ようと思っていた坂本龍一のドキュメンタリー映画を有楽町まで出向いて観て来ました。帰り道に寄った中古屋で見つけた再発タイトルとたまたま同じ題名ですので、ダブルミーニングで双方をレビューしてみたいと思います。 映画の方は平日昼間と…

『かしぶち哲郎トリビュート・アルバム ~ハバロフスクを訪ねて』

かしぶちさんが亡くなってもう4年も経つのか・・。あの時は驚きました。その直後に大滝詠一さんの逝去と続いた悲しい年でしたが、その1年後にリリースされたこのトリビュートアルバムはずっと手を出せずにいました。今回やっと手にとって聴いてみると、やは…

ニック・ロウ『Party of One』

10年ぶりにPCを入れ替えました。まだ設定が終了していないので今は旧PCからですが、やはりOSやハードスペック等、10年くらいで限界が来ますね。前回の買い替え時もそうでした。丁度mixiを始めた直後くらいに買い替えて、それから10年以上経っているので、こ…

フランク・ザッパ『Hot Rats』

ユニバーサルに版権が移った後のリイシューでアナログマスターが使用されているという噂は耳にしていましたが、実際に聴いたのはApple Musicが初めてでした。今回満を持してのCD購入でじっくり聴けることになりましたが、いやあ違いますね。多少くぐもった音…

フランク・ザッパ『Halloween 77』

本日から1週間の休暇に入りますが、丁度タイミング良く注文していたザッパ関連の諸作が届きました。中でも圧倒的なのがこの3枚組ですが、恐ろしいことにUSBで当時の公演をすべて納めたセットもリリースされています。さすがにこれには手を出しませんでしたが…

ニック・ロウ『Pinker And Prouder Than Previous』

ニック・ロウ88年リリースの7作目はたまに中古屋で目にしていて、なかなか手を出さずにいた作品でした。今回初めて聴きましたが、プロデューサー含めてエルヴィス・コステロの『ブラッド&チョコレート』の布陣に近い。音の質感もあそこまで尖ってないとして…

鈴木博文『Wan-Gan King 30th Anniversary Edition』

鈴木博文の1stも30年前かあ。凄いなあ。ということでデラックスエディションとして再発された2枚組。リマスターされた本編に加えてシングル『どん底天使』と当時のライブが1枚目。2枚目はデモ音源です。デモのクオリティも高いなあ。 それにしたって本作の白…

細野晴臣『Vu Ja De』

ここのところ遠藤周作の弧裡庵系のエッセイを読んでいますが、親の介護の件もあって死を意識することが増えました。これは不吉なことでもなんでもなくて、単に自分を含めて周りが歳をとったというだけのことですが、横尾忠則がツイッターで呟いていたように…

矢野顕子『good evening tokyo』

矢野顕子のグラノーラツアーを収録したこのライブアルバムは、高橋幸宏が再発時にラジオで「とってもいい音」と話していたのをずっと覚えていました。 メンバーは坂本龍一、高橋幸宏から始まって大村憲司や小原礼までいる豪華な面子。実際ラジオでかかったの…

ニック・ロウ『The Rose of England』

10年ぶりにPCを入れ替えるかもしれません。同時にスマホもiPHONEになる可能性が出てきました。IT環境の刷新は久しぶりですね。まとまった休みが取れそうなので、少しずつ色々とリニューアルしていこうかなと考えています。 ニック・ロウの諸作はまるで日常が…

ニック・ロウ『Cowboy Outfit』

ニック・ロウの再発は結局まとめ買いしてしまいました。もう二度ときちんとした再発はなされないような気がして・・。こういう残りの人生の時間を気にして購入する機会が今後は増えそうな気がしますね。ちょっとまだ早いかな。 84年にリリースされた5作目で…