2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

キンクス『Arthur or The Decline And Fall of The British Empire (Deluxe Edition)』disc 2

ひとつ訂正です。昨日本作を68年リリースと書きましたが、実際には69年でした。ユニバーサルのジャケットに68年発表と記載があるんですが、それをそのまま鵜呑みにしてしまいました。実際、80年代の初めと同様、60年代の終わりも1年違えば大きく位置づけが異…

キンクス『Arthur or The Decline And Fall of The British Empire (Deluxe Edition)』disc 1

再結成を発表したキンクスですが、こちらは50年前、自分が生まれた年の68年にリリースされた名盤のデラックス・エディションです。 09年の再発当時は高くて手が出せませんでしたし、キンクスは相次ぐ再発で多少食傷気味でした。加えてビートルズのリマスター…

高野寛『I(ai)』

高野寛のミッシングリンクを埋めるのもほぼ最終段階に来ていますが、この93年リリース作品も当時は全く意識をしていませんでした。93年といえば渋谷系全盛期でもあるし、世代的にひと世代上の高野寛にはどうしても不利な展開だったと思います。 実際、本作の…

プリファブ・スプラウト『Electric Guitars』

プリファブ・スプラウトに複数の未発表曲があることは何となく知ってはいましたが、こうしたCDシングルへのカップリング曲がそこそこの量でもって存在するというのは困ったものです。パターンとしてはXTCなんかと同じですが、向こうがデモトラックだとすると…

ギャングウェイ『Quiet Edit +』

これがギャングウェイ最後のアイテム。これで恐らくコンプリートだと思います。日本独自の編集盤ですね。 音の鳴りがアコースティックなので非常に聴きやすいし、後期のエレクトロポップが若干耳にうるさく聴こえていた身にとっては初期のテイストを多く含む…

Perfume『Future Pop』

Perfumeの新作が出ました。既に伝統芸能化しつつありますので、トータルパッケージとして安心して楽しめるエンタテインメントになっています。大衆芸能はそうでなくちゃいけない。 かつて細野晴臣がYMOについて話していた時に、「最初は匿名性から始まったの…

ギャングウェイ『The Quiet Boy Ate The Whole Cake』

鈴木慶一をして、店のすべてのディスクを買い占めたい、と言わしめたギャングウェイの4作目。オリジナルアルバムでは本作だけ入手できていなかったので、こちらも掘り出し物となります。 作風の大体の予想はついていて、エレポップ化した後の方向性が強化さ…

ジョン・レノン『Shaved Fish』

ジョン・レノン生前唯一のベスト盤、ということで75年リリースのこの作品もずっと中古屋を探していました。案外とないので手にするのに時間がかかりましたが、改めて聴いてみて何か発見があるかというとそうでもありません。 ずっと思っていましたが、ソロに…

馬の骨『River』

ここ最近はずっと探していた作品がふと手に入ることが多くて、この元キリンジ堀込泰行のプロジェクト「馬の骨」の09年リリース2ndもそうでした。廃盤になって久しいので、しばらく再発を待っていましたが、先日アナログで再発されたのみ。後は中古屋でもなか…

トッド・ラングレンズ・ユートピア『Live at The Fox 1973』

このライブ盤はユートピアの1st『トッド・ラングレンズ・ユートピア』の収録用に使われた音源の日のライブだそうで、1曲目の「Utopia Theme」がまさに収録バージョンに当たるそうです。しかし、それ以前に気になるのは収録曲。ここでは翌74年にリリースとな…

フランク・ザッパ『Berlin 1978』disc 2

おぼろげながら分かってきたのは、このドイツ、ベルリンでのライブ音源とロンドンでの音源が『シーク・ヤブーティ』の元になっている、という点です。 実際には『ザッパ・イン・ニューヨーク』や『スタジオ・タン』『スリープ・ダート』『オーケストラル・フ…

フランク・ザッパ『Berlin 1978』disc 1

先日聴いたシカゴでのライブも78年でしたが、こちらはまたメンバーが全然違います。同じ年に総入れ替えをしたんですね。それも凄い。こちらは『シーク・ヤブーティ』の頃の面子ですので、テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリュー、パトリック・オハーン等が…

アンディ・パートリッジ『Apple And Oranges / Humanoid Boogie』

アンディ・パートリッジの新作が出た、ということで早速手にしました。シド・バレットとボンゾ・ドッグ・バンドのカバーというのも凄いですね。 原曲の記憶がないのでどれ程アレンジしているかが不明ですが、聴いた感触はアンディのデモ集『Fazzy Warbles』…

フランク・ザッパ『The Crux of The Biscuit』

74年リリースの作品『アポストロフィ』のオーディオ・ドキュメンタリー盤。何と言ってもジャック・ブルースとジム・ゴードンとのセッションがフル収録されている点が見逃せません。 オリジナル作品自体もビルボード・チャート・インするなどヒットした作品で…

フランク・ザッパ『Chicago '78』disc 2

昨日、会社の先輩とザッパのROXY BOXの話になり、その中でヴィニーについての話題が出ました。まずもってザッパの話題が話せる人が身近にいること自体貴重なことですが、その上特定のメンバーについてある程度突っ込んだ話が出来るというのもなかなかない体…

フランク・ザッパ『Chicago '78』disc 1

ザッパ死後のリリースラッシュは本当に止まりません。どんどん音源が出て来ますが、こちらは78年シカゴでのライブ演奏。これに手が伸びたのはいうまでもなくドラムにヴィニー・カリュータがクレジットされていたからです。 『Shut Up'N Play Yer Guitar』あ…

クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 8『Tour De France』

ラスト!遂にクラフトワークとの旅も終了です。堪能させていただきました。 今のところの最新作『Tour De France』を初めて聴いた時は「少し音が柔らかくなったな」という印象を持ちました。元々タイトル曲自体は80年代にシングルで発表されていたものですが…

クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 7『The Mix』

交響楽のようですね。 こちらは91年にリリースされたベスト盤、というより当時の時点で旧曲をアップデートしたもの。それをまた更にアップデートする、という若干謎の状況になっていて、これはオリジナルアルバムのアップデート盤とどう棲み分けるのか、最早…

プリファブ・スプラウト『Where The Heart Is』

久々にプリファブ・スプラウトを聴きましたがやっぱりいいですね。 本作は2000年に出たCDシングルで、当時リリースされたベスト盤『38 Carat Collection』にも収録されているもの。アルバムには未収録の楽曲です。2分程度の小品ですが非常にいい曲でした。 …

クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 6『Techno Pop』

この作品がリリースされたのは86年。当時、細野晴臣は「まだこんなことをやってるのか」と呟き、坂本龍一は原点を見つめ直した、というエピソードを記憶していますが、先日聴いたサンディー&ザ・サンセッツの作品も86年だったことを考えると、このプリミテ…

クラフトワーク『3-D Catalogue』disc 5『Computer World』

この作品が発売された81年という年はYMOが『BGM』と『テクノデリック』を出した年でもあって、まさにテクノポップ全盛期。昨日、YMOの40周年記念ベストアルバムの発売が告知解禁となりましたが、その内容もテイ・トウワ監修による中期中心の選曲内容でした。…