2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

遠藤賢司『オムライス』

遠藤賢司とあがた森魚の場合は、個々の作品というより総体で聴くアーティストのような気がします。こちらは83年発表のミニアルバムで、プロデュースは細野晴臣。越美晴が参加しています。僅か6曲、18分の小品です。 とても静かな音楽。ファルセットのボーカ…

スーザン『コンプリート・スーザン』disc 2

1stには『音楽殺人』を、この2ndには『ニウロマンティック』を聴くのかと思っていましたが、2ndは『出口主義』でした。 1st同様、豪華な執筆陣が曲を書いていますが、特に後半に行くに従って、かなりドラムのフィルインがビートニクス感を出してきて、非常に…

スーザン『コンプリート・スーザン』disc 1

高橋幸宏プロデュースの2作品をパッケージした再発品です。当時、スーザンだかサンディーだかよく分からずにいたものの、その存在だけは知っていました。但しお金がなくて流石にプロデュース作品にまでは手が伸びなかった。こうして40年の時を経て初めて聴…

カサンドラ・ウィルソン『New Moon Daughter』

バラカン・ビートで耳にして以来、ずっと漁っていたカサンドラ・ウィルソンでしたが、お目当のアルバムがなかなか見つからないので、まずはこちらに手を伸ばしました。 名盤と言われている作品ですが、初体験の身としてはちょっと全体的にトーンが暗いのが気…

マイルス・デイヴィス『リラクシン』

マイルスを最初に聴いたのが『ワーキン』と『クッキン』だったので、この時期、50年代中盤の音が実は一番好きかもしれません。本作はずっと気になっていて、今回やっと手を伸ばしました。 「マラソン・セッション」と呼ばれる、プレスティッジを去る際に残し…

アリス・クラーク『Alice Clark』

フリーソウル・シリーズを聴いていて唯一引っかかったのがこのアリス・クラークという人です。謎の人物のようですが、1枚だけ72年にアルバムを出していて、それが90年代の再評価でクローズアップされて見事に再発されている。 聴いてみると全編素晴らしくて…

YMO『アフター・サーヴィス』disc 2

YMO

YMOの場合、というより皆そうかもしれませんが、各時期のライブは直近の作品の音に引っ張られることが多くて、結果的にアルバム再現ライブになってしまう。この散会ライブは結局は『浮気なぼくら』ツアーみたいなもので、この当時の音でキャリアの楽曲を再現…

YMO『アフター・サーヴィス』disc 1

YMO

ラスト。散会のライブ盤となります。こちらは繰り返しになりますが何度も聴く代物ではない。やはり、音的には『浮気なぼくら』の延長線上にあって、思い切り大衆向けにアレンジされた、1983年年末のクリスマス・プレゼントのようなキラキラした、ギラギラし…

YMO『サーヴィス』

YMO

YMOが解散するということを知ったのは果たしてどのタイミングだったか?恐らくは雑誌か何かで兆しを感じていて、正式にはラジオか何かで知ったんだと思いますが、もう彼方の記憶なので覚えていません。普通にショックでしたが、どこかに諦めもあったので、何…

YMO『浮気なぼくら インストゥルメンタル』

YMO

同時期に発売された『浮気なぼくら』のインスト盤ですが、これは一度聴いただけでもう二度と聴かない、と心に決めた作品でした。 何といっても主旋律をシンセでなぞるというアプローチがダサい。せっかくのオケが台無しになってしまっています。これは何のた…