2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

フランク・ザッパ『The MOTHERS 1970』disc 3

3枚目は70年8月のサンタモニカでの公演を収録したものですが、タイトルに「Hybrid Concert」とあるのでどういう意味かな、と考えていました。どうもマスターテープの一部に編集による欠損があって、その部分を9月の公演の音源で補ったようですね。 基本的に1…

ポール・チェンバース『Whims of Chambers』

ポール・チェンバースの56年録音作品。ちょうどマイルスのクインテットに参加していた頃の作品なので、サックスにはコルトレーン、ドラムにはフィリー・ジョー・ジョーンズが参加しています。ピアノはレッド・ガーランドではなくてホレス・シルヴァーです。…

フランク・ザッパ『The MOTHERS 1970』disc 2

ザッパが第2期マザーズを始動させて最初に行ったのは欧州ツアーだったとのことですが、その際にオランダのTVに出演したという話が「70s クロニクル」で当時のメンバーによって語られていました。2枚目のディスクでは前半がそのTV出演時の演奏が収録されてい…

フランク・ザッパ『The MOTHERS 1970』disc 1

今年は1970年から50年後ということで、1970年の作品を振り返るプログラムが各所で見受けられますが、ザッパ関連でも1970年に結成された第2期のバンドに焦点を当てたボックスが発売されました。 実は70年代初頭のザッパの活動については左程注意を向けていな…

ビル・エヴァンス『How My Heart Sings』

ビル・エヴァンスの62年録音作品。こちらもハーモニカミッドナイトで紹介されました。ビル・エヴァンスはマイルス・デイヴィスのバンドに参加していたので知ってはいましたが、実際に参加していたのは僅か半年ほどなんですね。きちんと聴くのは今回が初めて…

フランク・ザッパ『1970s Broadcast Collection』disc 6

ラスト6枚目は77年のライブ音源ですが、こちらは『ベイビー・スネイクス』の元音源、その後のリリースでいえば『Halloween 77』で既出の音源です。1977年10月31日ニューヨークでのコンサートですね。従って新発見はありませんが、ラジオ放送用にコンパクトに…

フランク・ザッパ『1970s Broadcast Collection』disc 5

5枚目は75年のステージの続きです。ここでは70年代のザッパ・バンドにおけるボーカルについてちょっと考えました。 70年代初頭のバンドに元タートルズの二人、マーク・ヴォルマンとハワード・ケイラン、すなわちフロ&エディを招いたことで、ザッパのバンド…

ビーチ・ボーイズ『Keepin' The Summer Alive』

先日のオーディナリー・ミュージックで江口寿史さんが選曲していたビーチ・ボーイズのもう1曲は本作収録の「Goin' On」でした。このアルバムから選曲すること自体が渋いですが、中でもこの曲を選ぶというのは流石だと思います。この曲だけ切れ味が違う。 80…

フランク・ザッパ『1970s Broadcast Collection』disc 4

4枚目と5枚目は75年11月のライブです。この時期のメンバーはアルバムでいえば『ズート・アリュアーズ』、76年に来日公演を行った際のメンバーでもあり、比較的コンパクト。しかしながらドラムは代わったばかりのテリー・ボジオだし、ベースは初期メンバーの…

フランク・ザッパ『1970s Broadcast Collection』disc 3

3枚目はザッパ本人が編集したと思しき73年のライブ音源のトラック集です。前のディスクから2年経って、ステージからの転落事故などもあり、療養後にジャズ・ロックをいくつか作品化してからオーディションで集めた最強メンバーを伴って行ったツアーで、ここ…

ビーチ・ボーイズ『Surfer Girl』

先日放送されたオーディナリー・ミュージックは選曲が江口寿史さんだったんですが、そこでのテーマは夏。そしてビーチ・ボーイズが主体でした。かかった2曲が収録されたアルバムをいずれも持っていなかったので今回手にした次第です。 本作は63年リリースの3…

フランク・ザッパ『1970s Broadcast Collection』disc 2

2枚目は71年の録音。音質が酷いです。これはもう海賊盤レベルですね。単独での商品化は難しいでしょう。 時期的にはジェフ・シモンズがいないので『200 Motels』の後、ということになります。そして7月との記載があるので、ジョン・レノンと共演したフィルモ…

フランク・ザッパ『1970s Broadcast Collection』disc 1

ザッパのFM放送音源集がしばらく前に出ていましたが、一連の輸入盤セールの際に1970年マザーズのボックスと一緒に入手しました。70年代のFM放送されたライブを時系列に6枚。相変わらず物凄いボリュームです。 70年代のザッパというのは目まぐるしくバンドメ…

カール・パーキンス『Introducing... Carl Perkins』

いつもジャズ関連の情報を得ているラジオ番組はFMヨコハマのハーモニカミッドナイトという番組なんですが、昨日の放送で何と自分の出したメールが読まれてしまいました。 あまりラジオ番組に投稿することはないので、もしかしたらこうしたことは初めての経験…

矢部浩志カバー・アルバム『HIROSHI YABE SONGBOOK』

白血病で闘病中の元カーネーション のドラマー、矢部浩志を応援するトリビュート・アルバムが限定でリリースされました。こんな形でご病気の方を応援することができるなんて、何という洒落た試みでしょう。CDを買うことでいちリスナーとしても貢献できるなん…

ホレス・シルヴァー『HORACE SILVER and The Jazz Messengers』

昨日は久々に会社に出勤しましたが、相変わらず社内に人はまばら。そしてお盆の帰省を自粛する雰囲気も漂う中、電車での人混みがやたらと恐怖に感じる不思議な日常を過ごしました。 とはいえ普通に手洗いをして飲み会などにいくことがなければ基本何事も起こ…

キンクス『The Kinks Are The Village Green Preservation Society (50th Anniversary Deluxe Edition) 』disc 2

2枚目はMonoのリマスターです。ステレオとモノをリマスターして再発していくプロジェクトはキンクスの方がビートルズより手掛けたのが早くて、モノ盤が発売当初は大半のリスナーの耳に届いていたという事実を踏まえてきちんと再発していく、という意味合いが…

キンクス『The Kinks Are The Village Green Preservation Society (50th Anniversary Deluxe Edition) 』disc 1

キンクスの68年リリースの代表作が50周年記念盤としてリマスター再発されたのは2018年のこと。もう何度もリマスターされているので「またか」と思いましたが、ラジオ番組で直枝政広が今回のリマスターで発掘された楽曲「Time Song」を選曲していたので、発売…

朝日美穂『島が見えたよ』

朝日美穂7年ぶりの新譜。ミュージックマガジンで発売を知って即注文しました。前作の『ひつじ雲』もとても良かったので期待して聴きましたが本当に期待通り。良い作品です。 子育て中の気持ちを綴った歌が多いですが、基本的にこの方には鈴木さえ子のような…

メイシオ・パーカー『Soul Food: Cooking With Maceo』

メイシオ・パーカーの新譜が出ました。収録曲のアラン・トゥーサンのカバー「Yes We Can Can」がバラカン・ビートでかかってなかなか良かったので手にしたんですが、全編非常に良かった。 メイシオ・パーカーといえばジェームス・ブラウンの元でのサックス奏…