2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス『Stan Getz & Bill Evans』

64年に録音されて10年後にリリースされた作品。なるほどこれは・・。 先日聴いたキャノンボール・アダレイとの共演と比較すると、各々の自己主張が先に立ってしまっていて調和がない。それでも全体的に各々の演奏が競うように際立っていけばいいんですが、そ…

ゴンチチ『PHYSICS』

85年リリースのゴンチチ3rdアルバム。これで初期ゴンチチはコンプリートになったと思います。いくつかの楽曲は89年にリリースされたベスト盤のひとつ『Spirit of Gontiti』で聴いたことのある曲でした。 初期の音源にお馴染みの電子音をバックにギターの演奏…

キャノンボール・アダレイ『Know What I Mean?』

キャノンボール・アダレイはずっと聴きたかったんですが、やっと聴けたこちらの作品は61年録音のビル・エヴァンスとの共演盤でした。 二人はマイルス・デイヴィスのバンドで一緒だったこともあるので「仲間」という感じなんでしょうが、それにしてもこの作品…

ゴンチチ『冬の日本人』

86年リリースのゴンチチ。5作目となります。 初期のゴンチチを聴き直していたのは、思い返せば自分の耳がジャズ方面に向かっている兆候だったのでしょう。その後ジャズのラジオ番組に出会って、様々な作品を聴き始めたのが昨年くらいからですが、ゴンチチの…

矢野顕子『Love Is Here』

90年代の矢野顕子を再発見する試み。少し遡って93年リリースの作品にたどり着きました。 90年代の矢野顕子の魅力はニューヨーク移住後のアメリカ東海岸のセッション・ミュージシャンを起用したハイレベルな演奏と、『Super Folk Song』に代表されるようなピ…

矢野顕子『OUI OUI』

90年代の矢野顕子を再発見する。前回の『Go Girl』に続いてこちらは97年のリリース作品です。とても良い作品でした。 この時期の最大の魅力はニューヨーク勢をゲストに迎えたプロフェッショナルな演奏家を携えて走るクオリティのすこぶる高い演奏にあると思…

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『Meet You At The Jazz Corner of The World Vol.1』

ジャズ・メッセンジャーズの60年録音作品。こちらはオープニングのメンバー紹介から最高にカッコよくて、あっという間に引き込まれてしまいます。ジャズ・メッセンジャーズの作品にはこういった熱い空間をパッケージした魅力がありますね。 リー・モーガンが…

エンチャントメント『Utopia』

こちらは山下達郎のサンデーソングブックでオンエアされたエンチャントメントの83年リリース作品。かかった曲はアナログでいうB面1曲目の「Don't Fight The Feeling」という曲です。 年代が80年代に突入していますので、音の質感がデジタルになって来ていま…

マッチング・モウル『Matching Mole』

72年リリースのロバート・ワイアットが率いたグループの1st。これは確かスカートのラジオ番組で冒頭の「オー・キャロライン」という曲を耳にしたのが手に取ったきっかけだと思います。 その曲自体はとても美しくて良いんですが、やはり初期ソフト・マシーン…

カン『Soon Over Babaluma』

Can

久しぶりにカンの作品を手に取りました。74年リリースの6作目。この前作が『フューチャー・デイズ』ですので、あの静謐な世界に耐えきれずにダモ鈴木が失踪してしまった後の作品となります。 ダモ鈴木がいなくなったらポップさがなくなってしまうのではない…