2022-01-01から1年間の記事一覧

アート・リンゼイ / アンビシャス・ラヴァーズ『Envy』

アンビシャス・ラヴァーズは結構好きで、『Greed』というアルバムなんかは本当によく聴いたものでした。本作はアート・リンゼイのソロと同時名義で、確か後になってからリリースされたような記憶があるのでてっきりアート・リンゼイのソロ活動との橋渡しのよ…

山下達郎『メロディーズ』

昨日はサンデーソングブックの30周年記念コンサートの模様がラジオでオンエアされていました。やっぱり山下達郎のライブはいいですね。お互いに生きているうちに一度は体験しておかないと。 昨日に続いて83年リリースの7作目。冒頭から「悲しみのJODY」「高…

山下達郎『FOR YOU』

友人から誘われて本来であれば今年に行われた山下達郎のツアーに参加するつもりだったんですが、都合により願いが叶いませんでした。来年こそは是非参加してみたいと思っています。そこで、山下達郎の作品20作をきちんと聴き直してみようと思い立ちました。 …

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『A Night In Tunisia』

ジャズ・メッセンジャーズ60年録音作品。メンバーは絶頂期のものとなります。 リー・モーガン(tp) ウェイン・ショーター(ts) ボビー・ティモンズ(p) ジミー・メリット(b) アート・ブレイキー(ds) 「チュニジアの夜」は有名な曲ですが、何といってもやはりド…

キャノンボール・アダレイ『Mercy, Mercy, Mercy !』

キャノンボール・アダレイの66年録音作品。ライブ作品ですが当時物凄くヒットしたそうで、66年という年はまだヒットチャートにジャズが上がってくる時代だったのか、と認識を新たにしました。 まだマイルス・デイヴィスのバンドに参加する前のジョー・ザヴィ…

ビル・エヴァンス『Some Other Time : The Lost Session From The Black Forest』disc 2

2枚目。こちらに収録されている「Walkin' Up」を聴いて感じましたが、やはりジャック・ディジョネットはちょっと固くなっていて、むしろビル・エヴァンスやエディ・ゴメスの音の方が強い。ソロの掛け合いでもちょっとドラムの音は弱いように感じます。モント…

ビル・エヴァンス『Some Other Time : The Lost Session From The Black Forest』disc 1

最近はまたSpotifyを聴き始めたので、耳が大分ポップスに戻ってきました。いつも聴いていたFM横浜のジャズの番組が終わってしまったことも大きんですが、少しジャズの聴き込みに時間が当てられなくなってきています。 Spotifyの聴き方がやっと分かってきて、…

坂本龍一『Playing the Piano 2022』

坂本龍一の恐らくラストとなるライブが配信されています。全4回の配信の内、今4回目を観ているところですが、久々に静謐な世界観を味わいました。 闘病中の身なので人前での演奏は勿論、通して演奏することも体力的には難しい中、懸命かつ優しいタッチで音…

エスペランサ『Esperanza』

以前上司に紹介してもらったエスペランサのアルバムは当時3枚くらいいっぺんに貸していただいたんですが、そのうちの1枚がこれでした。当時一番気に入ったアルバムでしたが、しばらく前にピーター・バラカンもラジオでこのアルバムがシンプルで好きだと仰っ…

ポール・サイモン『時の流れに』

75年リリースのポール・サイモン5作目。全米1位とかグラミー賞獲得とか、物凄くメジャーなアルバムなんですね。自分は収録曲の「恋人と別れる50の方法」でのスティーヴ・ガッドのドラム・ループがサンプリングされているのをムーンライダーズの『月面讃歌』…

GREAT3『Singles 1994 - 2002』

グレイト3は2ndの『Metal Lunchbox』だけは持っていましたが、今ひとつ捉えどころのないグループという印象がありました。時折ポップな楽曲があったり、随所にハッとする瞬間が散りばめられていたりと、何かにつけて気になるグループではあったんですが、ど…

サークル『Neon』

サークルのこの67年作品は確か以前に持っていたような気がします。一度大量に手持ちのCDを処分した際に売ってしまったんだろうなあ。 その後、大滝詠一のラジオ番組「GO! GO! ナイアガラ」の再放送でソフトロックが特集されていて、その中でサークルの曲が何…

大滝詠一『大瀧詠一 乗合馬車(Omnibus) 50th Anniversary Edition』disc 2

2枚目は別バージョン集です。本作は初CD化が89年ですので、自分の持っていた92年再発盤のCDは恐らくその廉価版としてリリースされたもの。その後の95年再発盤で大量の未発表音源が収録されていたそうですので、自分の場合はその辺りを長く聴き逃してきたこと…

大滝詠一『大瀧詠一 乗合馬車(Omnibus) 50th Anniversary Edition』disc 1

大滝詠一のファースト・アルバムが再発されました。これは待望。ファーストは92年の再発盤で聴いていたんですが、音が小さくて今ひとつ聴き込めずにいたので今回の再発は非常に嬉しい。特に「それはぼくぢゃないよ」が大好きでした。 大滝詠一の音楽はどうし…

オスカー・ピーターソン『We Get Request』

しばらく前にオスカー・ピーターソンのドキュメンタリー映画がCSでやっていたので観たんですが、なかなか良かったので手にした1枚。64年の録音です。 映画でもピアノの速弾きが印象的でしたが、こちらでもその演奏が楽しめる反面、スローな曲での優しいタッ…

オリジナル・ラブ『A Change Is Gonna Come 〜 Original Love Live At 日比谷野音』

新作の初回限定盤に付属されている野音の30周年記念ライブ映像です。これも予想通り最高。 オリジナル・ラブのライブは郡山で95年に体験して以来なのでもうすっかりご無沙汰してしまっているんですが、ある意味その頃のグルーヴが今回復活しているような感も…

オリジナル・ラブ『MUSIC, DANCE & LOVE』

傑作、傑作。オリジナル・ラブ渾身の30周年記念アルバム。これは最高ですね。 何といってもリズム隊がいい。ベース小松秀行、ドラム佐野康夫という布陣は『風の歌を聴け』の時代が復活している訳で、これは悪いはずがない。ここへ来てオリジナル・ラブは何度…

セロニアス・モンク『Thelonious Monk Plays The Music of Duke Ellington』

こちらも55年録音作品。 セロニアス・モンクについては、どうしてもその独特のもたついているような演奏スタイルに抵抗感があって今までもなかなか手が伸びずにいましたが、やはり何かにつけて話題に上るプレーヤーなのでずっと気になってはいました。 この…

クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ『Study in Brown』

こちらも星野源経由で手に入れた一枚。松重豊と一緒に出ていた番組で、自らのルーツとして紹介されていました。55年の録音です。 要するに冒頭の「チェロキー」がサケロックに似ている、という話かと思いますが、確かにこの比較的呑気な雰囲気のテーマがサケ…

ムーンライダーズ『moonriders LIVE 2022』

9月に行われたムーンライダーズの『It's the moooonriders』レコ発ライブが配信されました。観に行けなかったライブでしたので、配信で楽しむことができて非常に嬉しい。 今回は新作の楽曲が中心に演奏されましたが、何といってもオープニングとエンディング…

トミー・フラナガン『Overseas』

娘が星野源を好きなので、関連の番組は欠かさず観ていたりするんですが、その中で触れていたのがこのトミー・フラナガンの作品と次に聴くクリフォード・ブラウンの作品でした。こちらは57年の録音。 星野源も触れていたのがエルヴィン・ジョーンズのドラムで…

アニタ・オデイ『Anita Sings The Most』

やっと聴けたアニタ・オデイの作品。『真夏の夜のジャズ』で見染めてからはや何十年。ここへ来て遂に作品にきちんと向き合いました。 本作は57年の録音で、『真夏の夜のジャズ』のニューポート・ジャズ・フェスティバルの前年になります。声や歌い方は映画と…

NRBQ『TOKYO』

96年の初来日公演を収録したNRBQのライブ盤。 ライブ作品についてはそれまでのアルバムの楽曲を知っていないと楽しめない側面もあって、一見さんお断り的な感じもするんですが、とはいえ聴き始めでライブを体験するリスナーもいるわけで、自分の場合はトッド…

アンディ・パートリッジ『My Failed Christmas Career Vol.1』

アンディ・パートリッジの他人提供曲ボツ集第3弾がリリースされました。今回はクリスマス・バージョンなので、タイトルがVol.3ではなくVol.1となっているのが一瞬紛らわしいですが、一連の作品集は第6弾まで出るといわれているので、これで半分まできたこ…

プリンス『Originals』

プリンスの他アーティストへの提供曲の原曲を集めたコンピレーション。何でこの作品を手に入れようと思っていたのか、すっかり忘れてしまいましたが、まあよくあることなので思い出しながら聴いていました。結局思い出せませんでしたが・・。 恐らくはシニー…

マイルス・デイヴィス『Miles Electric : A Different Kind of Blue』

今週はラジオでジャズ・マイルスが放送されていました。その中で作家の平野啓一郎さんが小川隆夫さんの「マイルスの歴代のサックス・プレーヤーで3人選ぶとしたら」という質問に、コルトレーンとウェイン・ショーターに加えてゲイリー・バーツを選んでいて、…

高橋幸宏『IT'S GONNA WORK OUT 〜LIVE 82-84〜』disc 4 YUKIHIRO TAKAHASHI Live Selection 83-84

最後は映像集です。前半の83年のライブ映像はてっきり箱根の野外ライブでまとめているのかと思いましたが、渋谷公会堂の映像と交互に編集されているものでした。箱根の映像は当時録画して何度も観ていたので記憶に残っています。 ライブにおける立花ハジメの…

高橋幸宏『IT'S GONNA WORK OUT 〜LIVE 82-84〜』disc 3 tIME and pLACE

3枚目はライブ盤として当時もリリースされた作品のリマスターです。時期的には83年のライブですので、YMOの『浮気なぼくら』の後。すなわち日本語ポップスが前景化して来ている頃となります。従ってこの作品でも思い切りその傾向が表面化している。 批評でよ…

高橋幸宏『IT'S GONNA WORK OUT 〜LIVE 82-84〜』disc 2 YUKIHIRO TAKAHASHI TOUR 1982 WHAT ME WORRY?

2枚目は凄いことになっています。前半にもゲストで出てきた鈴木慶一に加えて、坂本龍一、加藤和彦、そして最後にはデヴィッド・シルヴィアンまで出てきてしまう。これはもうYMOとJAPANとミカバンドが一緒になったような話で、82年の時点で既に高橋幸宏は自ら…

高橋幸宏『IT'S GONNA WORK OUT 〜LIVE 82-84〜』disc 1 YUKIHIRO TAKAHASHI TOUR 1982 WHAT ME WORRY?

高橋幸宏の再発プロジェクトはライブ音源のボックス化で集大成化を図りました。ここはやはり手に取るべきでしょう。ジャズの作品ではないですが、メンバーが豪華なのでパーソネルを記載しておきたいと思います。 高橋幸宏(vo) 細野晴臣(b) 土屋昌巳(g) 立花…