カーネーション

カーネーション+政風会『DUCK BOAT』

このアルバムは『水門』に尽きると思います。 カーネーションの『アーリー・イヤーズ・ボックス』は手にするかどうか迷っていましたが、やはり後で後悔するのも何なので入手してしまいました。初期のカーネーションはメトロトロンのイメージが強くて、「とう…

耳鼻咽喉科『偉大なる2年』DVD

最後は映像です。たっぷり90分入っていますが、どちらも82年の映像。前半はデビュー・ライブで衣装も学芸会ノリですが、後半は立川のライブハウスでのもので、こちらは既に貫禄を漂わせています。こうして観ていくと大分既にサビがしっかりした曲が多くて、…

耳鼻咽喉科『偉大なる2年』disc 2

2枚目にはライブとスタジオ録音が収録されています。ライブの荒々しさに比べてスタジオ録音の方は音が整理されていてニューウェーブ臭漂うほのぼのとした音源を聴くことが出来ます。 『夜の煙突』の初期バージョンはライブですが、既に結構盛り上がっていて…

耳鼻咽喉科『偉大なる2年』disc 1

カーネーションの前身バンドのボックスが出たのは3年以上前。これは買うかどうか当時非常に迷いましたが、年末に中古で発見して今回は迷わず手にしました。音質は悪いですが、カーネーションの原形として充分魅力を携えた記録音源です。以前ゴンチチのFM番組…

カーネーション『Girlfriend Army』

カーネーションの名作は数あれど、一番ポップでお勧めなのはこのアルバムだと思います。『エレキング』以降このアルバムくらいまではグルーヴが絶好調で、当時の直枝政広のソウル志向が反映されたバンドサウンドの完成形を見る思いがします。 『Something's …

カーネーション『SWEET ROMANCE』

カーネーションがまた変わった。 前作が震災前で、間にシングル『UTOPIA』を挟んでのリリースとなりますが、そのシングルで表現されていた捉えどころのない繊細な、浮遊感のある感触が全編を覆っています。復活後の3ピース体制(途中から2ピースになりまし…

カーネーション『LOVE SCULPTURE』(Deluxe Edition)

カーネーションはこれで終わってもおかしくなかった。 00年リリースの10作目。こちらも既に入手困難な状況ですが、今回手に出来てよかった。とはいえ本作はカーネーションの暗黒面だと思います。前作にまだ残っていたポップな要素はほぼ消え去って、より荒々…

カーネーション『Parakeet & Ghost』(Deluxe Edition)

99年リリースのカーネーション9作目。先日『天国と地獄』の再発盤を聴きましたが、そのついでに買い逃していた一連のコロムビア作品再発盤を見ていたら結構入手困難になっていることに気付きました。特に後半の作品はきつそうだったので、「これはそろそろま…

カーネーション『天国と地獄 20周年記念コレクターズ・エディション』

二度目の再発。三度目のリリース。この度3枚組で再発された『天国と地獄』はカーネーションの4枚目のアルバムです。前作『エレキング』で一皮むけたカーネーションが更なる高みに達したとてもいい作品だと思いますが、会社の同僚に聴かせた際に「高円寺系」…

カーネーション『LOVE SCULPTURE 2』

アナログを買ったのは久しぶりだ。 カーネーションが3ピースバンドになる前の00年に1000枚限定でリリースされた同名アルバムの続編。このタイトルの存在はロック画報のカーネーション特集で初めて知った。今回何気なくアナログコーナーを見たら偶然見つけて…

カーネーション『UTOPIA』

来るべきニュー・アルバムに先駆けてリリースされたミニ・アルバム。『UTOPIA』という名称からトッド・ラングレンへのオマージュかと思いきや、意味合いは異なって震災後の様々な思いを込めた作品となっていた。 ゲスト陣が豪華。山本精一がギターを弾き、武…

カーネーション『Young Wise Men』

88年リリースの1stは買い逃して以来ずっと気にしていたが、川崎の中古屋でサクッと見つかった。1500円とド安めだったので速攻で手に取った。このアルバムは『恋は底抜け』に尽きる。 印象的なイントロの『ビーチで写真』は先日のUstでのライブでも演奏されて…

カーネーション『Velvet Velvet』

3年ぶり。カーネーションの新作。3ピース以降のカーネーションは絶好調だが、前作を最後にドラムの矢部浩志が抜けてしまったので今は2ピース。それでも先行シングルの『ジェイソン』は期待に違わぬ傑作だった。 初回盤はPVの入ったDVD付。ちょっと高いけど…

カーネーション『ジェイソン』

カーネーションの力作!矢部浩志が椎間板ヘルニアで脱退した後どうなるかと心配したが、このリメイク曲は強力だ。シングルだけどボリュームはミニアルバム並み。 まず曲自体がいい。その上、フルバージョンには長い間奏も入っていて、ここでの恍惚感が最高だ…

カーネーション『ROCK LOVE』

第2弾はカーネーションの昨年公開されたドキュメンタリー映画。 何といっても直枝政広が松戸に住んでいるということが発見だった。『EDO RIVER』で「東京から少し離れたところに住み始めて」という歌詞から江戸川近辺を想像して市川に住んでいたので、それ…

直枝政広「宇宙の柳、たましいの下着」

ということで、やっと読み終えた。とてもためになる本。最近のディスクガイドとしてはレコードコレクターズの各年代ベスト100が店頭を賑わしたが、当然ミュージシャンの本なのでそれらとは一線を画する内容。本人のブログを読んでいる雰囲気もあり、かつ一冊…

カーネーション 「The Sounds of ROCK LOVE」

カーネーションを聴かせて「これはロックじゃない」と言われたことがある。その人はバンドマンでいわゆるハードロック系の人だったが、まず声を聞いてそう言った。演歌と見紛うばかりのシャウトがロックのボーカルなんだとしたら、カーネーションはポップス…