細野晴臣

細野晴臣『N.D.E』

先日聴いた『LOVE, PEACE & TRANCE』の後にリリースされているゲーム音源のリミックス集。95年はこうしたイレギュラーな作品が数多く続いたので、益々興味を失っていきました。テーマはワイルド・アンビエント。何だかよく分かりませんね。 音は淡々としてい…

細野晴臣&ビル・ラズウェル『Interpieces Organization』

この作品は96年リリース。最早完全に細野晴臣に興味を失っていた時期で、直前に出た『ナーガ』もほとんど聴かずに売ってしまった程です。それ位アンビエントは敷居が高かった。自分の生活には不必要だったんですね。 しかし、そこから20年経って思うのは、既…

LOVE, PEACE & TRANCE『LOVE, PEACE & TRANCE』

このアルバムが出たのが95年初頭。今から20年以上前な訳ですが、『メディスン・コンピレーション』でこりごりしていた身にとって、アンビエントをコンセプトにした作品には手が伸びませんでした。一瞬、女性アーティストとのコラボレーションでポップな作品…

細野晴臣『メディスン・コンピレーション』

この作品を聴いていると「細野晴臣はここからよく俗世間に帰って来れたなあ」と思ってしまいます。それ位「あの世」感のある音楽。冒頭2曲の「Laughter Meditation」「Honey Moon」やドクター・ジョンもカバーした「Aiwoiwaiaou」といった聴きやすい楽曲もあ…

細野晴臣『オムニサイトシーイング』

89年リリースの本作は孤高の1枚。細野晴臣の80年代後半はノンスタンダードとモナドのテイチク時代。ここでのFOE絡みの活動はいささか常軌を逸していて、氏の骨折によってその狂騒の時代は幕が下ろされます。『SFX』から5年を経てリリースされている本作の、…

細野晴臣『S-F-X』

YMO散開後の次の一手として差し出されたこのアルバムを皮切りに、細野晴臣はその後しばらく続くOTT、Over The Top、すなわち過剰な音楽を標語として掲げながら急速に回転していき、そして息絶えるという顛末を辿ります。この時期の音楽性に疑問を呈する向き…

細野晴臣『フィルハーモニー』

砂原良徳が言うように、YMO活動時の各メンバーのソロ作で細野晴臣だけは『はらいそ』まで遡らなければならなかった(あるいは共作名義での『コチン・ムーン』)ため、知らない人に説明がし辛かったことを思い出す、82年リリースの傑作です。 聴いた当初はポ…

細野晴臣『はらいそ』

細野晴臣のトロピカル3部作のラストを飾るYMO序章の78年作品。ここでの締念はとてもロマンチックで、ここではないどこかへ逃れたいというパラダイス願望がとても素敵な形で音になっています。 「ファム・ファタール」で初めて坂本龍一と高橋幸宏との3人でス…

細野晴臣『泰安洋行』

非常に特殊な音楽ですが、これが後のYMOの原形になる考え方であり、この時点で早過ぎた覚醒と頂点を極めた傑作であると断言できる作品です。 ニューオーリンズと沖縄、また世界のどこでもないエキゾチック趣味、日本を海外から見た時のイメージを逆利用して…

細野晴臣『トロピカル・ダンディー』

トロピカル・ダンディの名付け親は久保田麻琴さんなんだそうです。 細野晴臣の75年リリースのこの2ndは大滝詠一の『ナイアガラ・ムーン』と双璧をなす開拓者精神溢れる作品です。遡って聴いた際に最も印象に残ったのは冒頭の「チャタヌガ・チュー・チュー」…

細野晴臣『HOSONO HOUSE』

細野晴臣が世紀を超えてこの1stアルバムの曲をライブで演奏する日がやってくるなんて、最初に聴いた時には夢にも思いませんでした。ひとつのルーツ・ミュージックであり、細野晴臣の印象を決定づけたアルバムで、その後の変貌も含めて原点といえる作品。和製…

はっぴいえんど『ライヴ!!はっぴいえんど』

はっぴいえんどの解散コンサートは実質次の活動のお披露目の場を兼ねていて、既にナイアガラやキャラメル・ママといった要素が包含されています。従って、ここでの演奏は終止符であると同時に出発地点でもある。かつゲストメンバーとしてひっそりとその名を…

はっぴいえんど『HAPPY END』

会社に細野晴臣みたいな人がいて、これが様々なプロジェクトを立ち上げては次、と繰り返すんですね。天才肌なんだけど、信用してついて行くともうそこにはいなかったりする。結果的にマネジメントとしては成功しない訳ですが、アウトプットの質にはこだわる…

はっぴいえんど『はっぴいえんど』

はっぴいえんどの1stは最初聴いた時の印象が地味で、その魅力に気付くのに随分と時間がかかりました。この作品がリアルタイムで出た時の衝撃というのは後追いの自分には知る由もなく、また松本隆の詩人としての佇まいや若気の至りで繰り出される青臭い雰囲気…

細野晴臣『A Night in Chinatown』

細野晴臣の喋り方が変わってきているような気がします。歳をとられてより一層吐く息が増したのではないか。より優しくなったとも言えますが、何となくですけども終りが近いような、不謹慎ですがそんな気がします。これは一度単独ライブ行っとかないと後悔す…

HAT『Tokyo - Frankfurt - New York』

96年リリースの細野晴臣、アトム・ハート、テツ・イノウエによるユニットの1st。 この辺りの細野晴臣の一連の作品はアンビエント後の時期とあって実は聴いていませんでした。しかし96年という年はデイジーワールドを立ち上げてスウィング・スローやビル・ラ…

WORLD HAPPINESS 2014

天候は史上最悪。まさに嵐の中のイベントとなりました。 昨年のうだるような暑さから一転、今年は天気予報通り台風11号の直撃を受けたWORLD HAPPINESS 2014に行ってきました。伝説のフジロックには及びませんが、充分に波乱の展開。全身に雨をたっぷり浴びて…

青葉市子と妖精たち『ラヂヲ』

先日放送された細野晴臣と坂本龍一のコンサートの源流は青葉市子にあるのではないかと思い、昨年買いそびれていたNHK-FMニューイヤー・スペシャルでのスタジオライブを手にしました。予測は半分当たって半分外れた感じです。 メンバーは細野晴臣、坂本龍一の…

細野晴臣『Heavenly Music』

細野晴臣の新作は全編がカバー曲。まるで初期ビートルズかジョン・レノンの『ロックン・ロール』のように他人の楽曲を自分のものにしています。音の触感は『Flying Saucer 1947』『HoSoNoVa』と続いた路線で深みのあるいい音が鳴っている。安心して聴ける作…

はっぴいえんど『風街ろまん』

傑作。浮かぶ駅の沈むホームにとても素早く飛び降りたくなる『抱きしめたい』からして最高ですが、その後ジワジワと再評価されていった『風をあつめて』や『はいからはくち』等名曲が目白押しの素晴らしいアルバムです。 自分はYMOから遡ってここに辿り着き…

細野晴臣『コインシデンタル・ミュージック』

85年リリースのCM楽曲集。こちらも買い直しを大分渋っていましたが、今回遂に手にしてしまいました。で、当たり前ですがCDはいい音ですね。聴こえなかった音が少しずつ聴こえます。 このアルバムの曲はほとんどが即興で作られた楽曲で、気楽な感じの雰囲気が…

細野晴臣『銀河鉄道の夜』

細野晴臣のこのアルバムは映画のサントラということでスルーしていましたが、しばらく前の香山リカのラジオ番組でYMO特集をやっていた時に表題曲がかかって「これは見逃せない」と思っておりました。そもそも85年という年はかなり多作な頃で、時期的には『SF…

細野晴臣『HoSoNoVa』

出た!新作!渋い! 前作から4年ぶり。『HOSONO HOUSE』以来38年ぶりの全編ボーカルアルバム。ゲストも豪華。物腰は緩やか。ここへ来てこの充実ぶり。かつ帰還も意味する地に足の付いた音の数々。脱帽ですねえ。 徹子の部屋にも30年ぶりに出ていたが、お祖父…

commmons: schola vol.5 Yukihiro Takahashi & Haruomi Hosono Selections: Drums & Bass

至福の65分。次の曲がこんなに楽しみだったCD は久しぶり。 1曲目から飛ばしている。アレサ・フランクリンの『Rock Steady』だ。 この後も怒濤のファンク・チューンが続き、JBの『Cold Sweat』、ミーターズの『Hey Pocky A-Way』あたりまでは聴いていて目眩…

細野晴臣『Making Of NON-STANDARD MUSIC』

84年にリリースされたマキシシングルの再発盤。YMO解散後どう動くか注目されていた頃に満を持して、あるいは「ポソッ」と出たシングルで、表題曲はキャッチーで今でも好きだ。 当時テイチクに移籍してノンスタンダードとモナドという2つのレーベルを立ち上…

細野晴臣『S-F-X』

84年作のソロが再発になった。このタイトルだけはCDで持ってなかったので、これは嬉しい再発。巷で話題のSHM-CDを初めて手にしたことになる。 音は強烈にいいが、これがリマスターのせいなのかSHM-CDのおかげなのかは、比較対象がないので分からない。でもま…

雪村いづみ『スーパー・ジェネレイション』

キャラメル・ママがバックを務めた74年作の服部良一作品集。中古で購入。森高千里に続いて細野作品を漁っているのはSTUDIO VOICEの細野晴臣特集の影響です。 聴いたことある声だと思ったらピチカート・ファイヴの『さえらジャポン』で歌ってる人だった。そう…

森高千里『今年の夏はモアベター』

98年の細野晴臣プロデュース作品。ディスクユニオンで268円で購入。安い! 『東京ラッシュ』に始まってビーチボーイズみたいな『夏の海』に続く。復活間近の細野晴臣の調子良さが伝わってくる微笑ましい仕上がり。森高千里はカーネーションとの邂逅が印象深…

『細野晴臣アーカイヴスVol.1』

細野晴臣が遂に過去の音源に手を出し始めた。Frank Zappaが過去のライブ音源をまとめ切った後に亡くなってしまったので、少し心配だ。 内容はインストものが多く、一時期のCM音楽集みたいだ。即興音楽が多い人なので、その場のひらめきで作ったような曲が続…

細野晴臣『分福茶釜』

細野晴臣と鈴木惣一朗の対談本。柏の葉のららぽーとで図書カードで購入。 最近また『アンビエント・ドライヴァー』を読んでいたところだったので、買えてラッキー。60歳を超えて益々変化している細野晴臣の先人としてのコメントは含蓄があって勉強になる。徹…