カーネーション『CARNATION 40th Anniversary "Carousel Circle" Release Tour』

祝!カーネーション40周年、ということでカーネーションの40周年記念ツアーの最終日に参加してきました。自分も含めて観客の年齢層は高めでしたが、ムーンライダーズと比べるとまだ若い女性がいたりして非常に華やかな客席でした。カーネーションの観客は女…

山下達郎『RIDE ON TIME』

このアルバムは以前に紙ジャケ再発盤を手にして聴いていましたが、その際にもコミュニティの方から「ご本人が音質上紙ジャケ再発盤を推奨していない」というコメントを頂いていて、少し引っ掛かっていました。今回他のアルバムも一通り聴いて、満を辞して02…

石野卓球『ミックス・アップ Vol.1』

石野卓球のミックスCDは98年の『DJF400』と03年のライブ盤『IN THE BOX』を持っていましたが、本作がその第一弾で95年リリース。この四つ打ちの魅力は堪りません。 元気な時にしか聴けない気がしますが、最近またこの四つ打ちのサウンドに耳が行っているとい…

ソニー・ロリンズ『East Broadway Run Down』

XTCのアンディ・パートリッジが選ぶ100枚の中にソニー・ロリンズの作品が入っていたことに意表を突かれましたが、先日聴いたパトゥと同様、結構な確率で演奏主体のアルバムが入っていたのが何かのヒントのような気がします。 本作は66年録音作品。収録曲が3…

フォンテイン『Trip the Light Fantastic』

丁度1年前に配信で聴いたフォンテインの作品をCDでも入手しました。聴いた当時も全曲捨て曲なしの名盤という印象でしたので、これはいつか手にしておかなければ、と思っていた次第です。 その後も思いを馳せるにつけ、70年代初頭のトッド・ラングレンに雰囲…

カーティス・メイフィールド『Curtis in Chicago』

73年リリースのスタジオ・ライブ。これはカーティスというよりカーティス・ファミリー大集合といった趣です。 再発盤のCDですが相当音が悪い。かなり音が割れてしまっていて、疑似ライブのような拍手の音がノイズのように聴こえてしまう。とはいえ73年という…

ヴルフペック『Hill Climber』

4枚目。2019年リリース。ちょっと魔力が弱まったかな。 テイストは変わりませんが、少し音楽がメロディアスに振れてしまっているように思います。例によってアメーバ的な編成で楽しく賑やかに軽やかに進めていくんですが、突き抜けるようなリードトラックも…

ヴルフペック『Mr. Finish Line』

続いて2018年リリース作品。大分ツボが分かってきました。 ヴルフペックの音楽は基本的にはコンプレッサーのかかった音が中心になっているんですね。そのコンプレッサー自体を自ら開発してしまうくらいなので、圧縮された音へのこだわりは強いんだと思います…

ヴルフペック『The Beautiful Game』

続いては16年リリースの作品。ここでは「Animal Spirits」がリードトラックで、先の「Cristmas in L.A.」と一緒にしばらく前からプレイリストに入っていました。MVには日本語も出てきて面白い。 www.youtube.com このアルバムが本命かと思っていましたが、そ…

ヴルフペック『Thrill of The Arts』

ずっと聴きたかったヴルフペックを固め聴きしたいと思います。まずは2015年リリースの1st。 様々なラジオ番組で曲を耳にしたのがきっかけですが、その中でも本作収録の「Christmas in L.A.」はとてもインパクトがありました。MVも可愛くて最高でしたが、この…

高橋幸宏『BROADCAST FROM HEAVEN』

90年リリース作品。こちらも大分後になって聴いたアルバムです。とてもポップでいい作品。 振り返って気付いたことがあります。実はEMI時代の高橋幸宏は長い期間に渡ってビートニクスの変装形だったのではないか、ということ。本作でも鈴木慶一の参加曲の割…

高橋幸宏『EGO』

高橋幸宏さんが亡くなって早くも1年近くが経とうとしていますが、一連のEMI作品が砂原良徳のリマスターで毎月再発されていくことになりました。EMI時代の作品を聴き直すことに対しては今回も大分迷いましたが、昨年の松武秀樹のラジオ番組で特集されて背中を…

石野卓球『TITLE#2+#3』disc 2

考えてみれば本作がリリースされた2004年という年には既にスケッチ・ショウは始動していた訳で、グリッジ・ノイズによるエレクトロニカが全盛の時代だったはず。実際、坂本龍一も同年に『Chasm』をリリースしています。 その年に出たアルバムにしては一切そ…

石野卓球『TITLE#2+#3』disc 1

前作の『TITLE#1』から僅か1ヶ月後の04年4月にリリースされている石野卓球の2枚組作品。この一連の作品は求道者の極北を見るような気がして手が伸びずにいましたが、意外とそこまでシリアスではありませんでした。 七尾旅人がゲストで参加していたりして、ご…

マイルス・デイヴィス『E.S.P.』

65年録音。ウェイン・ショーターが満を持して参加した初の録音作です。大友良英のラジオ番組で「Agitation」を聴いたのはトニー・ウィリアムスの特集だったかな。この辺りのマイルスは未聴のものが多いので、徐々に聴き進めていきたいと思っています。パーソ…

ムーンライダーズ『アンコールLIVE マニア・マニエラ+青空百景』

2022年に行われた『マニア・マニエラ』と『青空百景』の全曲再現ライブの映像がリリースされました。昨日観に行った『80年代のムーンライダーズvol.1』の会場で購入。内容の関連性が見出せる内容となっています。 過去作品の全曲再現ライブが海外で行われる…

ムーンライダーズ『80年代のムーンライダーズ vol.1』

ムーンライダーズのコンサートは何故か年末に観ることが多い。今回も年の瀬に六本木のEX THEATERで『80年代のムーンライダーズ vol.1』と銘打ったライブを観てきました。 vol.1ということはvol.2もあるのか?はたまた70年代、90年代もあるのか、等々、様々な…

小池玉緒『TAMAO Complete Yen Years』

40年の時を超えてやって来た小池玉緒の作品集。YMO参加曲の「鏡の中の十月」は耳にしたことはありましたし、細野晴臣のシングル『三国志』のB面に収録されていた楽曲でボーカルを取っていたので何となく知ってはいましたが、結構音源が沢山あるのに驚きまし…

Lamp『一夜のペーソス』

Lampの新作が配信限定でリリースされていたことを不覚ながらミュージック・マガジンのレビューで知りました。アナウンスもほとんどなかったので全くノーケアでしたがこれはびっくり、何と20曲の大ボリューム。ひっそりとリリースする代物ではない。 5年ぶり…

レッド・ガーランド『Can't See For Lookin'』

58年録音作品。乗っていた頃のレッド・ガーランドのピアノはよく転がっていて小気味いいですね。録音メンバーは下記の通りです。 レッド・ガーランド(p) ポール・チェンバース(b) アート・テイラー(ds) 4曲しか収録されていなくて収録時間も35分と短めですが…

パトゥ『Patto』

XTCのアンディ・パートリッジが「XTCに影響を与えた100枚」としてセレクトしていた中にパトゥの1stと2ndがありました。印象的なジャケットだったので知ってはいましたし、オリー・ハルソールの名前はそこかしこで目にしていたのでずっと気になってはいたんで…

大滝詠一『EACH TIME』

この度40周年記念盤がリリースされることになった大滝詠一のラスト・アルバム。こちらはそのニュースを聞く前に30周年記念盤を手にしました。 ずっと『EACH TIME』は聴いてきませんでした。それが何故かは判然としないんですが、何となく『ロング・バケイシ…

ビル・エヴァンス『From Left To Right』

ビル・エヴァンスが初めてエレピに取り組んだ作品。当時聴いた人はさぞかし驚いたことでしょうし、「ビル・エヴァンスがエレピ?」となるのも何となく分かるような気がします。ただ、聴いた印象はそれ程違和感がありませんでした。 エレピ一本で行く訳ではな…

ワンダーミンツ『Mind If We Make Love To You』

サブスクにないアーティスト、ワンダーミンツの03年リリース4作目。これは捨て曲なしの傑作でした。こんなにいいとは。 ワンダーミンツというとどうしてもブライアン・ウィルソンの復活を助けたビーチボーイズ直系のバンド、というイメージが強いんですが、…

カーネーション『Carousel Circle』Blu-ray

初回限定盤付属のブルーレイ・ディスクには2つのライブ映像が入っていて、MVも合わせると何と収録時間は229分。これは凄まじくお得です。 映像はひとつ目が2012年に行われた『天国と地獄』発売20周年の再現ライブ。これ、素晴らしい演奏ですね。全曲演奏して…

カーネーション『Carousel Circle』

今年結成40周年を迎えるカーネーションの19枚目の新作がリリースされました。 カーネーションは2016年の『Multimodal Sentiment』以降、キャリア何度目かの好調を維持していますが、今回の新作もその好調ぶりは持続しています。 何となく段々と一時期のXTCの…

スチャダラパー『偶然のアルバム』

96年リリースの6作目。この作品は何故か持っていませんでした。当時何度も迷って結局手にしなかったんですが、その理由はスチャダラパーがシリアスになって来たことが原因です。 何故か次作の『fun-key LP』は持っているんですが、そこでのシリアスさはちょ…

シャイ・ライツ『Toby』

74年リリースのシャイ・ライツ7作目。ソウル系の再発は音が今ひとつなものが多いんですが、この作品も2013年の再発の割には左右の分離や音の奥行きがイマイチで、何となく雑な仕事をされてしまったような気がしてなりません。 元の音がそんなもんかもしれな…

大貫妙子『Taeko Onuki Concert 2022』

配信でリリースされていた大貫妙子の2022年のコンサート音源がパッケージでもリリースされました。とても良い内容だったのでCDの方も手にしてしまった。萩原健太のラジオで認知したのも大きいですね。 改めてとても良い内容ですが、昨今の大貫妙子といい、晩…

アニタ・オデイ『This Is Anita』

55年録音作品。アニタ・オデイは『真夏の夜のジャズ』で衝撃を受けて以来、いつかきちんと聴かねばと思ってはや何十年、といった感じなんですが、ジャズ初心者の自分としては、やはりボーカルものが余り響いてこないことをジワジワと痛感しています。 本作が…