坂本龍一×細野晴臣

4/29にFMで放送されたサウンドミュージアムでお二人の初ラジオ対談を聴いた。大体の内容は「エスクァイア」6月号にも掲載されている。

http://www.esquire.co.jp/esquire/2007/06/index.html

気になったテーマは
1.アコースティック
2.環境
3.朝

「アコースティック」は先日発売されたトリビュートについて語られた際の、時代の気分の話。昨今の東京シャイネスにも顕著なアコースティック回帰は、20年以上コンピューターで制作してきた音楽への単純な「飽き」と、改めて感じているバンド演奏による偶然性の魅力が主な理由。かつてムーンライダーズも「次の世紀には静かな音楽が流行って欲しい」と歌った通り、ここ最近のダルな雰囲気はとても良い傾向だと思う。疲れてしまう無駄な勢いはもう不要でしょう。

「環境」は今の関心事が地球にあるという話。「不都合な真実」にも触発されたようだが、ファッションとしての環境問題を促進することは決して悪いことではない。これを機に、環境をナチュラルに身の丈にあった問題として意識していくことが徐々に広まっていくといいと思う。

「朝」はお二人とも最近7時に起床しているそうで、「夜10時頃には眠たくなる」そう。決して朝が好きではないようだが、今現在早起きな自分としては共感至極。夜起きてられないというのは単純に体力の低下なのかライフサイクルの定着なのか、よく分からないが、世の中が寝ている時間に起きていると、やはり少し得をした気分になる。もっともそのためには4時5時に起きねばならないが、この「ねばならない」という義務感ではなく「起きてしまう」ということが問題。

ということで、終始和やかな対談だったが、鋭さよりも自然さが印象に残った良い番組だった。