ビーチ・ボーイズ レビューVol.3

f:id:tyunne:20181006145732j:plain

最後、「ワイルド・ハニー」と「フレンズ」。ワイルド・ハニーの方は「ダーリン」に尽きる。全体的には地味だが、「スマイル」にも収録されていた「レット・ザ・ウィンド・ブロウ」も入っていて、この後37年の時間の旅をしてスマイルを聴いてみる、という98年再発当時ではできなかった贅沢な聴き方をしようかと思っていた。

ところが次の「フレンズ」!これは・・・、こんなに良かったのか!実は本作はアナログで持っていたが、正直そんなに聴いてこなかった。しかし、本作は後の私の大好きなアルバム「サーフズ・アップ」に直結している。細野晴臣も好きだというサーフズ・アップは元々スマイルのための曲群を核にしてはいるが、過去の曲のリメイク以上のクオリティを全体的に有している。これはスマイル伝説に戻っている訳にはいかない。やっぱり結果論としての時系列に従って、時の流れを聴いていくべきなんだなあと考えさせられた。

必殺の「メント・フォー・ユー」、デニス・ウィルソンの「リトル・バード」もいい。「アナ・リー・ヒーラー」はトッド・ラングレンの「ヒーラー」みたいだ。こちらの方が10年先だが。

フレンズの発売は1968年。私が生まれた年だ。当時の米国の狂乱の影でこんな静かで素敵な作品が出ていた事実を認識していなかったとは不覚である。

ということで、今「サーフズ・アップ」を聴いているが、「20/20」「サンフラワー」もきちんと聴き直さねば。サンフラワーはアナログであるので、20/20を探してみよう。それにしても「ディズニー・ガール」や「ティル・アイ・ダイ」など、泣きそうである。