細野晴臣ストレンジ・ソング・ブック

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久しぶりの更新!海外出張の疲れと毎朝の寒さでペースが乱されました。といいつつ金もないので、今後もぽつぽつの更新となりそう・・・。

そうこうしている間に細野トリビュートの第2弾が出た。いっぺんに聴けないので、まずはディスク1から。今回のメンバーも豪華だが、基本的にカバーを超えて自分の曲にしてしまっているものが多いと感じた。ハース・マルティネスやドクター・ジョンはいうに及ばず、大貫妙子なんかもまるでオリジナルのよう。

そんな中で1枚目でのベストトラックは青山陽一鈴木茂の『福は内鬼は外』。ちょうど節分だったりするが、このコンビは先のはっぴいえんどトリビュートでも非常にクオリティの高いカバーを聴かせている。青山陽一の現時点での最高傑作『Bugcity』の色合いが前回は濃厚だったが、今回も『Deadlines』での好調さを受けて、完全にオリジナルを超えている。

大貫妙子の『ファムファタール』のカバーは曲の良さを際立たせるフラメンコ風ギターでサビの転調部を彩るところが非常に気持ちいい。

鈴木慶一の『東京シャイネス・ボーイ』はひとりムーンライダーズなどと評されているが、この混沌度合いは独自のものだ。原曲の洒脱さに軍配が上がるとはいえ、この雰囲気はトッド・ラングレンのトリビュート盤でも感じたカオスだ。これから出るソロアルバムは曽我部恵一とのタッグなので、どういった雰囲気になるか怖いところ。シンプルだといいなあ。そうもいかないか。

で、セニョール・ココナッツの『東京ラッシュ』。これもいいんだなあ。初期YMOのトロピカルと電子音のブレンド具合を彷彿とさせて、しかも古くさくない。いい出来だと思います。

2枚目も豪華メンツなので、じっくり聴くこととしよう。