なかなか聴けないでいたが、やっと通して聴いてみた。05年の『comp』はミニアルバムのような形式だったので、フルアルバムとしては04年の『LION』以来ということになる。
その『LION』が出色の出来だったので、その後の『comp』で若干拍子抜けしたが、今回はどうかというと少し抑え気味。基本的に今までの路線と左程変わりない構成。その中でも『なんでもっと』という曲が妙に良い。こういう少し力を抜いた加減の曲に良いものが隠れているのが奥田民生の味のあるところ。何となく『恋のかけら』に似ているからかもしれないが・・。でもいい曲だ。
冒頭からのリフで押す曲群の勢いも勿論いいが、突き抜け方が少し地味な感じがする。もう一声欲しいなあ。後は、『イージュー・ライダー』のような印象を持つ曲もいくつかあって、聴きやすさはあるように思う。
