電気グルーヴ『J-POP』

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8年ぶりのアルバムも購入。買ったのが発売日だったが、新宿のタワーレコード電気グルーヴ一色だった。当日はこれと木村カエラの新譜発売日で、それぞれコーナーが設けられていたが、レジに並んでいる人のほとんどは電気グルーヴを手にしていた。

コーナーには一緒に出た本も置いてあったが、本だけを買う人なんかもいた。アルバムがストイックな分、本にお笑い要素が詰め込まれているそうだが、かつてのオールナイトニッポンを含めて電気グルーヴが影響を与えている人たちの多さを目の当たりにした感じ。老若男女含めてこんなにファンがいるんだなあ。

肝心の内容の方は既に色々と言われている通りストイック。先行シングルでも触れた通りビートが強い。でも『少年ヤング』で聴かせた派手な展開はアルバムバージョンの方にはなく、よりクールなミックスになっている。この辺はもったいない感じもするがアルバムとしては統一感が出る。

4つ打ちのビートで貫いた石野卓球の初期ソロに近い印象も受けるが、電気グルーヴらしい装飾も施されていて綺麗にまとまっている。繰り返して癖になるような内容だ。3曲目の『ズーディザイア』みたいな曲が満載だときらびやかだったが、そこまでいかない。前作に満載だったお笑いの要素は音からは感じられず、そのあたりもいい。抑制した先端。原点回帰でかつ新しい装いをまとうというバランス感覚は最近のYMO周辺にも見られる動きだが、前日のポール・マッカートニーライ・クーダーなど海外でも目立つ傾向だ。

いずれにしろ安定感があり、これで活動が終わっても惜しくないと思わせる内容のアルバムになった。