第3弾は細野晴臣の還暦祝いに行われたトリビュートコンサートのDVD化。これは行けなくて悔しかったので、パッケージ化を心待ちにしていた。内容は想像通り良い。
ディスク1はトリビュート盤にも参加した人たちの演奏集。しょっぱなからヴァン・ダイク・パークスとサンディーの『イエロー・マジック・カーニバル』でピークを迎える。その後は緩めの演奏が続くが、後半の小山田圭吾、坂本龍一、高橋幸宏による『Turn Turn』で一気に場が締まる。嶺川貴子や口口口、カヒミ・カリィは歌っているのを初めて見た。ジム・オルークなんかも出てくる。
ディスク2はワールド・シャイネスのレコーディング直後の演奏。徳武弘文が渋い。後半ヴァン・ダイク・パークスと坂本龍一が呼ばれ、『ディスカバー・アメリカ』の曲を1曲披露するが、これは凄い。『スポーツマン』での高橋幸宏との演奏はとっても楽しそうだ。
細野は「はやく60歳になりなよ」と度々発言しているが、見ているとこちらも老成していきそうだ。自然体でのムーヴメントで緩やかに時代を動かしてくスタンスはゼロ年代の象徴となりうる出来事かもしれないと考えた。今、あせってるとカッコ悪いもんね。見ていて色々なアイディアが浮かんでくる作品だった。さて、少しずつ実行していこうかな!