『カール&ザ・パッションズ』

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黒人メンバー2名を加えて1972年に発表されたアルバム。「ビーチ・ボーイズらしくない」「混迷期のアルバム」との評判が多く少し不安だったが、内容は結構まともだ。

後半なんかは妙に良くて、『All This Is That』などはこの時期のビーチ・ボーイズらしい美しい曲だと思う。エルトン・ジョンがすすめる『He Come Down』や『Marcella』は快活な曲だが、特に『Marcella』はコーラスワークも凝っていて余韻を残す仕上がり。

演奏は新メンバー加入もあってタイトな印象だが、確かに新メンバー主導の曲はビーチ・ボーイズでなくてもいいかもしれない。でも曲は結構いいと思うが。デニス・ウィルソンの切なさ爆発のボーカルで始まる後半3曲から急に潮目が変わる感じで、アルバム全体として展開は多彩だ。