High Llamas『Can Cladders』

f:id:tyunne:20181008112052j:plain

ハイ・ラマズの07年リリース8作目。まるでロジャー・ニコルズのようなポップでいいアルバムだ。

ハイ・ラマズの前身バンド、マイクロ・ディズニーはコーネリアスが『Star Fruits
Surf Rider』を出した際にFMで本人が紹介していた。(『ファンタズマ』には『Micro Disneycal World Tour』なる曲も入っている。)

ショーン・オヘイガンの作る世界は一定してファンタジックでクオリティが高いが、『Snow Bug』の遠くに行ってしまったような感覚に比べると、こちらは地に足がついたような安定した音を鳴らしている。前作で原点回帰したらしいが、良い傾向だと思う。どの曲も同じように聴こえる程安定していて、裏返して言えば全部いい。ビーチ・ボーイズの延長線上に位置づけられる音楽だが、この時代に鳴っている音としては奇跡的にドリーミーだ。

コンスタントにやってるなあ。この美しさは良心だ。