続いてハイ・ラマズの前作にも手を出してみた。03年作。このアルバムから脱ポップス路線に踏み出したらしい。
参考にしているのは50年代のアメリカ音楽やポップス有史以前の音楽だそうで、確かに従来のロック・ポップスの匂いはしない。先日聴いた最新作まではまだ洗練されていないような気がして、比較的落ち着き過ぎの感は否めない。退屈な人には退屈な音楽だろう。
ただ、このゼロ年代にショーン・オヘイガンが向かっている地平線が希有なものであることは抗いようのない事実で、この独特のスタンスの着地点は非常に気になるところだ。
ジャケットもいいね。