Walter Becker『Circus Money』

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スティーリー・ダンウォルター・ベッカー、14年ぶりのソロ2作目。ひっそりと発売されていて、国内盤の予定はない。これがいい!

前作の『11の心象』は地味だったが、同時期のドナルド・フェイゲンへの曲提供もあって、スティーリー・ダン再結成の予兆を指し示していた。今回はスティーリー・ダンでのコンスタントな活動をしながらでのソロ作、ということで脂が乗っている。同じ周辺作とはいってもムーギー・クリングマンとは格が違う訳で、当然最新作だから音も良く、演奏でも持っていかれる瞬間が多い。

歌もうまいじゃない。スティーリー・ダンでももっと歌えばいいのに。基本的にレゲエ調の曲が多いが、展開がどれも凝っていて飽きさせない。その上この音のクオリティときたら・・。ドナルド・フェイゲンの『Morph The Cat』よりもいいアルバムなんじゃないかな。ポップだよね。

お勧めだなあ、これは。渋過ぎるかな?