『抱擁』

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93年リリースのローラ・ニーロ、ラストアルバム。これはいい!

ゲイリー・カッツとの共同プロデュースでスティーリー・ダン人脈をふんだんに使っての鉄壁陣容で、安定した演奏を聴かせる。このあたりは02年に出たキャロル・キングの復活作『Love Makes The World』あたりにも似ている。キャリアの最後期に成熟の極みを見せるあたり、やはり侮れない。

同時期にドナルド・フェイゲンの『Kamakiriad』が出ている訳だが、プレイヤーはかぶっていても大分テイストは異なる。ここから創作意欲が爆発して更なる高みへ行こうとしていた矢先の病死。誠にもったいない。既に癌は見つかっていて、複数のプロジェクトを動かしていたとの話もあるが、仮にそうだとしてもその強さは一体何だろう。

SSW系の女性には晩年強力にクオリティを高めていく人が多いが、そうした意味でもローラ・ニーロは先駆者なんじゃないだろうか。