ザ・バンド『Music From Big Pink』

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ここからはThe Band8連発!まずは68年発表のファースト。

若い頃からおっさんみたいな風貌のThe Bandに妙な魅力を抱き始めたのはいつ頃だっただろう。ボブ・ディランを聴かない私にとっては余り守備範囲に入ってこないはずなんだが、恐らくは映画『ラスト・ワルツ』からなんじゃないかと思う。ジョニ・ミッチェルも出てるしね。

今回は再プレスだが、再発時に9曲ものボーナストラックが付いていて、トータルで74分もある内容になっている。これは朝の短い時間では聴ききれないなあ。とりあえずオリジナルの収録曲を聴いた限りでは、やはり音がいい訳で。『I Shall Be Released』での「Any Day Now~」というフレーズはXTCが『It's Nearly Africa』でパロディにしているのかなあ、と以前から考えているが、いかにもファン層がかぶらなそうなので一生疑問が解決しなさそう。

初期のムーンライダーズ、というよりはちみつぱいはThe Bandみたいな風貌で、夜な夜なコートで出かけてはスーパーで食料を万引きしていたという伝説があるが、この髭面系のウッドストック人脈の音像はトッド・ラングレンのいたベアズヴィルにも繋がっているので、考えてみれば辿り着くのは必然だったのかもしれない。