『Stage Fright』

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The Band70年リリースの3作目。手作り感覚が滲み出るのはここまでと言われている。

地味と言えば地味だが、幾分音が整理された感があるのはトッド・ラングレンの影響か。グリン・ジョンズとどちらのミックスなのか諸説あるそうで、詳細は不明だが、聴いた感じは曲によって明らかな違いがあるようには感じない。

タイトル曲だけは聴いたことがある。多分『ラスト・ワルツ』で演奏してたんだろう。当然ライブよりは落ち着いている。

The Bandが伝説化されたのは状況論によるアンチテーゼの魅力であって、単体で強烈なインパクトを持つものではない。じわっと来る訳で、そこを味わえるかどうかだ。妙に蘊蓄を語らない方が素直に聴けるように思う。それこそ小沢健二がかつて言っていたみたいに、「髭面のレコードが増えちゃって」というような質感から直感で反応する魅力を単発で感じていた方が正しいのかもしれない。細野晴臣のトリビュートでジョン・セバスチャンの『蝶々San』に反応した人はThe Bandにも入っていける、ただそれだけのことだ。