今年2作目の新作。『J-POP』から半年で届けられたニュー・アルバムの佇まいは引き続き地味だ。もしかしたら前作より地味かもしれない。
ただ、後半の『湘南アシッド』『Area Arena』あたりにくるとインストの魔力が発生して、意外とノリが良くなってくるから不思議。『Acid House All Night Long』なんかは『DRAGON』の頃のようだ。
初回限定盤にはDVDもついていて、『J-POP』発売後のライブが見れるが、フロントに立つピエール瀧は怪物のようで、全体的に90年代から続くダラダラ感がスチャダラパーとかぶって全開になっている。でもとても楽しそう。まりんも後ろにいる。
最早攻撃性は薄れてやりたいこと、やれること、やるべきことをやる、というストイックな姿勢。音はビタミン剤のようだ。