Yellow Magic Orchestra 『LONDONYMO』

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金欠の長期化でなかなかCDが買えなかったが、何とか出たボーナスから多少の資金が捻出できたので、まずはYMOを購入。ボックスはさすがに無意味かな、ということでロンドン、スペインと単品で入手した。

一聴して感じるのはざらついた印象。パシフィコ横浜とWORLD HAPPINESSでは軽めの印象があったが、ここでの演奏はノイズが際立っている。『RIOT IN LAGOS』がグルーヴィーで白眉だが、この曲でこんなに音が鳴ってたっけ?恐らくはヨーロッパ公演にギタリストとして高野寛の代わりに参加したクリスチャン・フェネスの音がそうさせているのだろう。

『TOKYO TOWN PAGES』から高橋幸宏のドラムが鳴り始めるが、やっぱり『THE CITY OF LIGHT』はいい曲だなあ。以前、石野卓球が「YMOはドラムがいるからカッコ悪い」みたいな発言をしていたが、テクノからするときっとそうなんだろう。でも生楽器はいいよ、やっぱり。今回のYMOの場合はその辺がバランスよく混じっていて、格を出していると思う。

『サーヴィス』以降の落ち着いた感じが根底に漂うような余裕がいい。『WAR AND PEACE』が今回の一連の再結成では好きな演奏だが、この感触を音源化してもらって本当にありがたい。

さて、スペインはどうかな?