トーキング・ヘッズ『サイコ・キラー’77』

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祝!トーキング・ヘッズ再発!ということで、残りの資金はすべてトーキング・ヘッズにつぎ込んだ。実はきちんと聴くのは初めてで、この再発を待っていた。まずは77年作のファースト。

驚いたのは、もうスタイルがファーストにして完成していること。ニューヨークのニューウェーブシーンから登場してきたという触れ込みで、多少荒っぽいものを想像していたのだが、既に円熟味すら感じさせる出来。歌もうまいし、何よりポップなのがいい。凄いなあデビッド・バーン。

初期XTCのような勢いでつんのめってしまうようなところもなく、安定している異常ぶり。自分が知っているトーキング・ヘッズとほとんど変わらない姿が最初からあるという、意外なファーストアルバムだった。『サイコ・キラー』しか聴いたことがなかったが、これはどこをとってもおいしい音楽だ。屈折していてしかも不自然さを感じないというのは、どこかリトル・フィートにも似たものがある。シンプルではあるが、聴かせる曲が非常に多い。

いやあ、やってくれるなあ。