78年作のトーキング・ヘッズ2nd。ここからブライアン・イーノのプロデュースが始まる。その後『リメイン・イン・ライト』まで3連発の怒濤のコラボレーション。
1stからの変化点は音の多彩さと前衛性の萌芽。タイトな印象も強い。前半はきらびやかな可愛い音も散りばめられていてポップさも残しているが、B面にあたる後半にいくに従って、リズムとリフで押すスタイルがいよいよ迫ってくる。最初にこんな曲を聴いていたら、きっと当時は不気味さを感じたろうし、その上で完成度がやけに高いのも不思議な感じがしただろうと思う。歌い方は変態だし。
でも、世に出てきてからのトーキング・ヘッズを知った上で聴くと、まだ初期という感触は拭えない。それでも、自然なんだけど異常、という風合いはインパクトの強い『I'm Not In Love』なんかでひしひし伝わってくる。まあでも、この中ではやっぱり『Warning Sign』が好きかな。
さあスケール感が出てきたぞ!