80年代病

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たまに無性に80年代の洋楽が聴きたくなる時がある。最近再発されたスーパートランプもそうだが、ポール・ヤングやデペッシュ・モード、そしてこのABCもそうだった。ABCは勢いに乗ってデラックス・エディションを買ってしまったが、その音のバブリーさに少し辟易してしまう。
やはり、キーボードの音が気に食わない。軽い音色で人前で聴けない感覚だ。曲はそれでも結構良くて、プロデュースはトレヴァー・ホーンだったりする。リマスターでかっつりした音を期待していたが、意外と隙間が多くて少しがっかりした。これはデペッシュ・モードのベストをこれも勢いで買って感じたのと同じ感覚だ。
当時は中学、高校生で、ラジオで洋楽のトップ40系の番組を熱心に聴いていた頃だ。この頃の記憶が突然蘇ってきて、無性に突き動かされてしまう。自分の息子が今年から中学生なので、同じように記憶が30年近く長続きする時期に入っているのだと思うとぞっとするが。
そんな中でもティアーズ・フォー・フィアーズとキュアーは今聴いても耐えうるクオリティを持ち合わせているように思う。キュアーの「Inbetween Days」のPVは好きだったなあ。

似ていると言われているニュー・オーダーも勿論中毒症状があって、たまにひっくり返して聴いたりするが、この辺はやっぱり世代のなせる技なのかもしれない。スクリッティ・ポリッティの妙な盛り上がりにも同じようなものを感じてしまう。
まあでもABCは完全にノスタルジーですね。デラックス・エディションは2枚組でそれぞれ70分以上あってお腹いっぱいです。ドラマーは脱退してYMOの散会コンサートに参加したんだよなあ。