青山陽一『Broken Words And Music In Concert』

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ここのところしばらく青山陽一ばかり聴いている。『Bug City』が傑作だと思うが、あまりこれまで聴いてこなかった『Ah』や『Jaw』といった地味な作品も、iPODで改めて聴いてみると魅力が多い。この人の場合、語呂合わせで歌詞を成立させてしまうところが少し引っかかっていたんだが、憂いのあるメロディがそれに勝ってしまう。

 

元々は鈴木博文の立ち上げたメトロトロン・レコードからムーンライダーズの弟バンドのような形でカーネーションに続いてデビューしたグランドファーザーズというバンドのボーカリストだったが、ソロになってからもコンスタントにアルバムを出している。近作の『DEADLINES』もとてもいい出来だった。

このDVDはベスト盤が出た時のコンサートを収録したものだが、ゲストが多彩。真城めぐみは痩せたんだなあ。伊藤銀次も出ていて、『東京マルディグラ』でご機嫌なニューオリンズかましている。うまいなあ、演奏と歌。青山陽一はボーカルの線が細いのが難点だが、バンドメンバーを含めた演奏はなかなかのもので、インストのグルーヴは聴かせる。

青山陽一は実物をムーンライダーズの30周年コンサートで見たことがあるが、うまいんだよなギター。