坂本龍一『PLAYING THE PIANO/05』

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前回のツアーのDVD。今回のツアーも基本的にはほぼこれと同じ構成だろう。無人ピアノの自動演奏との一人セッションは圧巻で、特に『+33』は魅せる。実際にライブで弾いたフレーズをもう1台に転送しているようにも見えるが、だとしたら凄い。いずれにしろ、自分が弾いた音を記憶させて再生するという代物で、こうした技術を取り込んでいくところが坂本龍一らしい。

40歳を過ぎて健康が気になり始めた、というくだりは非常に共感できる。動かないんですよ、体が。それがその後の環境問題への意識に繋がっているとは驚いた。果たして自分もそうなるのだろうか?単純にハイブリッド・カーや電気自動車には必然的に関わっていきそうなので、それがエコなのかもしれないが、一度ハイブリッド・カーに乗らせてもらった時は、その静かさに感激した。環境意識の流行り方は一時期のブームのようにも見えるが、燃料の問題もあるので流行では終わらないだろう。カーボン・オフセットはどこまで続くか知らないが・・・。先日出た書籍で本人自身は周りに動かされて色々な活動に取り組んでいる、との記述があったが、恐らくは近くにブレインがいて、その人たちが広告塔として坂本龍一を使っているところもあるのだろう。まるで政治家のようだ。

最後のアンコールで帰りかけた客がいるところにまた出てくるところは笑った。そのおじさんはまた近くの椅子に座っていた。