83年リリースのソロ。『川の流れのように』の作曲者として有名だが、実は一風堂のキーボーディストだった。初めて聴いたがとてもつまらなかった。プロデュースはリチャード・バルビエリ。
一風堂のアルバムに収録されている曲も今ひとつだったが、こうして聴くとやっぱり歌謡曲の人なんだなあ、と感じる。アレンジが普通だったらほんとに普通の曲に聴こえるだろう。
ボーナストラックにカルチャークラブの『君は完璧さ』のカバーが収録されているが、これをカバーすること自体どうなんだろう。でもアルバムに起伏がないので、これが一番良く聴こえてしまうのが悲しいところ。
こうしてみると、このボックスの聴きどころは土屋昌巳のソロを含めた後期3枚ということになる。それでも、80年代初頭の日本のニューウェーブのある一側面を垣間見るという意味ではとても楽しめるボックスだった。それなりに再発見もあり、きちんと聴けて良かったと思う。