ハイラマズ『Beet Maize & Corn』

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03年リリースのハイラマズのこのアルバムは最新作と一緒にJANISで借りたが、何故かこのアルバムだけiPODに入れ忘れていた。「いずれ買うからいいや」と思っていたが、最新作の方が印象が強かったのでつい後回しにしていた。でも手が伸びてしまったんだなあ。

オーガニックな室内楽でドラムが入ってない。非常に地味だが、とても心温まるサウンドだ。ハイラマズというとブライアン・ウィルソン狂のイメージが強いが、ここへ来て独自の世界観が確立されているような気がする。ステレオラブと同様のシカゴ音響派的質感をたたえてはいるものの、リズムの面白さは追求せずひたすらメロディの醸し出すノスタルジーを提示し続ける。ポスト・ロックというには余りにも温かい。

でも次作の方がポップで好きだな。