XTC as The Dukes of Stratosphear『25 O'clock』

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来ました!デュークスの再発!アンディ・パートリッジのレーベルAPEから超豪華デジパック仕様で、しかもボーナストラック9曲入り!こりゃええわ。ジャケットもしっかりオリジナルのサイケ仕様。やっぱこうでなくちゃ!

 

音はリマスターのはずだが、左程の音圧は感じなかった。比較的まろやかな音。国内発売は当分、というよりまずなさそうだが、ブックレットの内容が英語なので(当たり前か)内容が分からないのがちょっと痛い。

リリース時は『Oranges & Lemons』の前で、その後それがサイケデリック風味の1曲目で始まったことに軽く喜んだ覚えがある。『Skylarking』の『Earn Enough For Us』もそうだったな。元々はXTC用に書かれた曲のうち、あまりにぶっとんでいたものを集めてサイケのパロディ盤として変名かつXTCの名前を伏せてリリースされたもの。当時は本当によく聴いたなあ。オリジナルは6曲とコンパクトなので、今回ボリューム感が出たのは非常に嬉しい。

各曲のデモバージョンはまるでガレージバンドのようで、さすがにマニア以外にはきついだろうが、アンディ・パートリッジのデモ音源集に慣れた耳には左程気にならない。それぞれ結構短いんですね。『What In The World』なんかは全然別の曲。普通にXTC用としてコリン・ムールディングが書いたと何かで読んだ記憶があるが、確かにそんな感じだ。いずれも本編で思いっきりサイケ調にアレンジされている。機材も古いものを使ったとか言ってたっけ。『Nicely Nicely Jane』と『Susan Recolcing』なんかはアンディの弾き語りをカセットで録音したと思しきもの。

コンピレーションの『Wish List』に収録されて、その後アンディのデモ集でもリリースされた『Open A Can Of Human Beans』も入っている。録音時期が大分後のはずなので、テイストはかなり異なるが、こうしてデュークスとして世に出ただけでよしとしよう。

ラストの『Tin Toy Clochwork Train』は未発表曲。キンクスの『Tin Soldier Man』みたいだが、これは楽しくていい曲。