UTOPIA『Oblivion, POV & Some Trivia』

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ユートピアの最後期2枚はきちんとしたCD化がRHINOからの再発のみで、その後長いこと廃盤状態。アマゾンでは1万円近くの値をつけている代物だが、中古屋で600円くらいで見つけてしまった。爪が折れていたり盤にカビがついていたりと状態は悪いが、この価格で手に入ることはまずないので迷わず手に取った。いずれもアナログでは所有しているが、名曲『Maybe I Could Change』がCDで聴けるとあっては黙っていられない。96年のCDなので音はイマイチ。正式な再発を切望する。

Oblivion』は真っ黒いジャケットの83年作。はっきり言って『Maybe I Could Change』に尽きるが、『Inch In My Brain』もトッド・ラングレンのコンサートでたまにやっていたりしたので、意外と見過ごせない。『Maybe I Could Change』の魅力に気付いたのは実はごく最近で、一時期アナログでこればっかり聴いていた。ボーカルが滅茶苦茶いいが、ライナーを見る限りやはりカシム・サルトンのようだ。(クレジットがないのでよく分からない。)トッド・ラングレンの大きな影響化にあるカシム・サルトンのボーカルだが、トッド程うまくなくてもコンパクトで味がある。特にこの曲は絶品だ。アレンジも完璧で、曲はやっぱりトッドなんだろうか。

 

『POV』はユートピアのラスト・アルバムで、85年作。これは『Mated』だろう。

『Play This Game』や『Secret Society』等、その後トッドのライブで演奏される曲も結構入っているこちらも見逃せないアルバムで、安っぽいプロダクションの割には曲の粒がいい。