原田知世『I could be free』

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原田知世を「おやっ」と思い始めたのは『100ラヴレターズ』あたりからか。トーレ・ヨハンソンと一緒にやり始めたり、鈴木慶一にプロデュースを依頼したりと、意外と音楽好きな匂いがしていて、かつクールな物腰だったりするところが単純にカッコいいと思っていた。本作は97年リリースのトーレ・ヨハンソンプロデュース作。『ロマンス』が入っているので結構有名。

 

トーレ・ヨハンソンといえばカーディガンズ。流行ってた頃は確か福島にいたので、時代の空気から隔絶されていた。実家に帰った時にラジオから聴こえてきて「おっ、いいじゃん」と思って友人に言ったら「そんなのしょっちゅうかかってるよ」と軽くあしらわれて悲しい思いをした記憶がある。田舎にいるとその辺の流れから確実に断絶されるんですよね。

それにしてもいい曲の多いアルバムだ。ジャケットもいいですね。可愛いんですよ、何度か見たけど。ムーンライダーズの30周年コンサートと昨年のWORLD HAPPINESSでのpupaで目撃したが、本当に40代とは思えない。歳をとらない人だなあ。ガール・ポップの神髄は裏方探しだったりするが、この人の場合は自分で詞を書いて、かつ何らかの意志を感じたりするもんだから意外と侮れない。