シンプル・マインズ『Sparkle in the Rain』

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83年リリースのこのアルバムはA面を良く聴いた。当時UKトップ20で『Speed Your Love to Me』がかかって、「おっ、この音は」と思ったらスティーブ・リリイホワイトのプロデュースだったので、XTCU2の音でやられていた身としては手を伸ばさずにいられなかった。

 

この疾走感がたまらなく良かったなあ。レコード良く聴きましたよ。やっぱドラムがかっこいい。その後『Don't You』で売れた時にはびっくりしたけど。

自分にとってシンプル・マインズはこれ1枚。後はキャリアも何もまったく知らないし、知る必要もないように思う。売れた時の音にはほとんど魅力を感じなかったし、それもアメリカで売れてしまうところが気に食わない。当時は全英に比べて全米で売れる音楽にはまったく興味が湧かなかったし、実際つまらなかった。全英チャートではキュアーやZTT、ニュー・オーダー等、「何だこれは」と思わせるアーティストが次から次へとチャートを賑わせて非常に刺激的だったが、全米の方はそれに遅れてUKものが流行ったり、独自のものは平凡だったりしていた。その後、全英もアメリカのアーティストがチャートを賑わすようになって興味が引いちゃったんだよな。マドンナとかが流行るようじゃなあ、と思って聴くのをやめた。

このアルバムは今聴いてもA面がいい。確かシングル3枚A面から切ったんじゃなかったか?『Speed Your Love to Me』と『Waterfront』『Up on the Catwalk』ですよね。でもってこの3曲に尽きるような気がする。