ここ最近の作品がとても良いポールの93年リリースのアルバム。実はこれもKi Ki KIRINJIで収録曲の「Hope of Deliverance」が紹介されていたのでひっかかっていた。
エルヴィス・コステロとの共作の影響もあって実は90年代から復活していたポール・マッカートニーはゼロ年代になって益々元気だ。本作ではそれでも無難な路線だが、バンド・サウンド回帰の傾向と、曲自体が良いことが注目点。
９月９日に一連のビートルズ作品がリマスター再発されるが、過去の作品に素直に向き合い始めたのもこの頃で、ライブではビートルズ・ナンバーも頻繁に取り上げるようになった。ご多分に漏れず、自分もポール・マッカートニーの商売臭さに抵抗があって避けてきたクチなので、こうした着実な作品がごく最近に出ていたことはあまり知らずにここまできた。
でもやっぱり『Hope of Deliverance』はいい曲だし、近作の元気さも見逃すことはできない。
