という物凄いタイトルの77年リリース作。ライブ盤みたいなジャケットのスタジオ録音盤で、まずジャケ買いがなさそうなアルバム。
ところがこれが最高で、タイトかつメロウ。『Voyage to Atlantis』や『Footprints in the Dark』もいいが『Climbin' Up The Ladder』もグルーヴィーでバランスのいいうねりがある。ほぼ絶頂期のタイトルなだけに貫禄も漂うが、物腰がシンプルなのがまたいい。国内盤の解説は松尾潔。
要するにアイズレーは国内での評価が思った以上に高くないので、国内盤でのCD化が進んでいない。95年に出たっきりで、それもごく一部の8タイトル。それを『メロウ~』と『グルーヴィー~』でまとめて再評価の波に応えた、というのが現実だろう。ああもったいない。