ザ・ビートルズ『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』

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実はこれも持ってなかったアルバム。名盤ともてはやされる割にはビートルズらしくないし、快感度も足りないと思っていたからで、実は各方面でそういった言説もある。と思ったら、このリマスターは凄い!

同じような経緯と感覚を青山陽一がブログで書いている。そうそう、その感覚です、と思わず頷いてしまった。
http://yoichiaoyama.jugem.jp/?eid=173

で、ここにもあるように、実際には聴いて一発でやられる音圧。ベースの音が太いし、ドラムもグイグイ迫ってくる。これまでの作品がまるで前哨戦のように思える程のリアリティだ。これは認識を新たにした。

確かに楽曲は今ひとつだったりもするんだが、この音にやられてしまうだろう、普通は。コンセプトアルバムとして騒がれ過ぎなのは、やはり発売当時のインパクトが尋常ではなかったからだろうが、実際に凝りまくった音達が鼓膜に畳み掛けてくると、降参するしかない。やっぱりビートが強いとやられちゃうんですよ。

アンディ・パートリッジのように『A Day In The Life』のラストで椅子が軋む音を聴き逃さない、なんていう聴き方も更にしやすくはなるが、それ以前に冒頭のざわめき、ドラム、ベース、ギターの入ってくる鋭さにお手上げだろう。そういうアルバムとして聴き直すいい機会をもらった。

さて、ここからがリマスターの本領発揮か?