ザ・ビートルズ『The Beatles』

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1968年リリース。やっと自分が生まれてからのアルバムに辿り着いた。この2枚組をリアルタイムに体験した人は、次々と現れるめくるめく名曲群に目眩がしたことだろう。それくらい好きな曲が多いアルバムだ。

色んなタイプの曲が入っているが、実は『Blackbird』が一番好きだったりする。よくギターで練習したものだ。未だにまともに弾けないが・・。

 

その他にも『I Will』『Mother Nature's Son』『Martha My Dear』とポールのいい面がよく出ている。自分は結構ポールが好きなんだなあ、と改めて実感するアルバムだ。

勿論ジョンの曲も良くて、『Sexy Sadie』や『Cry Baby Cry』『Revolution 1』なんかは何度も聴いた。『Dear Prudence』の間奏のドラムは幾度となくスティックが空を切ったし、ジョージの『Savoy Truffle』もカッコいい。解散前夜のソロ集といった趣も強いが、逆にそれぞれの楽曲のクオリティが上がってきているので、必然的に名曲集になってしまうという効果を生んでいる。

リマスターで発見があったのは『Julia』での音の広がりと『Yer Blues』でのボーカルの背後での声。何か全然違う歌詞を歌ってないか?『Helter Skelter』ではこんなにベースが鳴っているとは思わなかった。

実は聴き込んだ曲には新たな発見はあまりなくて、今回のリマスターで浮かび上がってくるのは左程聴いていなかった曲での音だったりする。年配のリスナーに配慮してか、音もそんなに大きくない。だからこそ疲れなくていいんだが。

以前聴いていたCDでは荒っぽさがそこかしこに見受けられたし、それが印象的だったりもするんだが、今回のリマスターでそこは絶妙にバランスがとられたように思う。そういう意味では角が取れている訳だな。一度、音量を大きくしてちゃんとスピーカーから聴いてみよう。実際、スピーカーからの聴こえ方を基準に音を作っていった、とエンジニアは言っている訳だしね。