プリファブ・スプラウト『The Gunman And Other Stories』

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01年に出たこのアルバムは発売当時カントリー風ということで、「今何故カントリー?それもプリファブ・スプラウトが?」という違和感と「ヨルダン・ザ・カムバック」の大作主義への違和感から手が伸びなかった。

しかし、何といっても『スティーヴ・マックイーン』のレガシー・エディションでのアコースティック弾き語りでの魅力がこの作品の後にあることを考えると、生楽器で綺麗なメロディが奏でられているに違いないと思い、「やっぱり聴かなくては」と決意。でも既に時遅しで国内盤は廃盤、と思ったら輸入盤がアマゾンに・・、ということでポチッと購入。

プロデュースはトニー・ヴィスコンティということで、その辺りも謎だし、『アンドロメダ・ハイツ』から4年後のこの風貌の変わり様といったら。ほとんど隠遁生活のおじいさんのようだが、曲の美しさは相変わらず。レガシー・エディションのような究極の美までは到達していないし、『アンドロメダ・ハイツ』までのポップス感も継承されてはいるので、過渡期的には映るが、これはこれで味わいがある。それにしてもパディ・マクアルーンは当時何を考えていたんだろう。