ファンカデリック『Standing On The Verge of Getting It On』

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ファンカデリックのアルバムはワーナー移籍以降の紙ジャケを除いたウェストバウンド期のアルバムが一気に再発された時期があったが、パーラメントがボックスで出たりもしたので、いずれ紙ジャケで出るだろうと思って買うのを控えていた。でも一向に出ないので、少しずつ中古屋で漁っていくかな、と思っていたところに見つけたのがこのアルバム。74年リリースの6作目だ。

この後の『Let's Take It To The Stage』を持っているので内容はある程度想像の範囲内だったが、冒頭の『Red Hot Momma』で語りが出てきた時にはどうなるかと思った。まあすぐにギターサウンド爆裂になるんですが。

ファンカデリックは基本P-Funkとはいってもギターサウンドだ。ファンクのドロッとしたところはパーラメントで満たされるので、こちらではとにかくギターに身を委ねるのが正しい聴き方。でもリズムがファンキーだったりするので、聴いていて飽きない。とはいえ『Good Thought, Bad Thought』みたいな12分もある静かな曲+語りなんかは少し気が引けてしまう。

正月のBS番組「ソウル・ディープ」でもファンクの回でジョージ・クリントンが出てきて、そのあまりに奇抜な服装に一緒にたまたま見ていた妻も笑っていたが、この楽しさが真骨頂。腰が動くのがパーラメントだとしたら、頭が動くのがファンカデリック。そしてそれは表裏一体だ。沢山作品が残されているのもポイント。ジャケットもいいよなあ。