ギャングウェイ『Optimism』

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鈴木慶一をして「アルバムを全部買い占めたい」と言わしめたギャングウェイの94年作。前作『Happy Ever After』で前面化し始めたエレポップ路線が爆発している打ち込み主体の作品だ。

2年前のGWに中古で見つけて軒並み買い占めたアルバム群との印象は変わらず。プリファブ・スプラウトから毒を抜いたような心地良い楽曲群が並ぶ。デンマークから出てきた希有な王道バンド、といったところか。こんなに曲がいいのにメジャーになり切れなかったのは単純にプロモーションの問題か、それとも当時既に古臭かったのか。

1曲目から『Ending』という捻くれ方は青山陽一の『Bug City』で「お別れだバイバイ~」と歌われる形式を思い起こさせる。

 

持って来方次第で化けたバンドだろうが、ポップだけど佇まいが地味というのはどうにも勿体ない。