Lali Puna6年ぶりの4作目。いやあ探しましたよ。
通勤途中の越谷レイクタウンのタワーで散々歩いて行った挙げ句在庫なし。その足で柏のタワーに行ったらこちらもなし。売れてしまったのか入荷が少ないのか、恐らくその両方なんだろうが、それにしたってマイナー過ぎる。ウェブでもお取り寄せになってるし、こりゃあ大変だ、と思ったらあっさり目黒のHMVで見つかった。高橋幸宏効果もあって、好き者が買ってるんでしょうな。
ということでその高橋幸宏がTwitterで絶賛したニューアルバムは期待に違わない出来。相変わらず暗いが、そこが美しい。前々作のテイストに近いな。
高橋幸宏の『Page By Page』で共作した『Out There』をセルフカバーしているが、これも暗くてシンプル。この世界について来れる人は限定されるだろうな。一度好きになったらやみつきになる美学が全体を貫いていて、決して派手ではないがいい作品だ。まるで寺院のような建築物のよう。シンプルだけど荘厳な感じもあって、相手をある意味突き放している冷たさが魅力的。恐らく同時代的には評価されなくて、後々語られるバンドになるのではないかと。従って、現時点でプロモーションも希薄なんでしょう。今回の日本盤の発売は高橋幸宏効果だと思います。